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物流企業

吉田海運、福岡・東に重量物倉庫

吉田海運(吉田康剛社長、長崎県佐世保市)は18日、福岡市東区で天井クレーン付き重量物倉庫「福岡蒲田倉庫」の竣工式を開いた。国内需要が拡大する製造業品をはじめ、九州エリアでの重量物保管ニーズを取り込んでいく。(園川萌子)
福岡蒲田倉庫は鉄骨造り平屋建てで、床面積5700平方㍍。揚程(ようてい、ポンプが水を押し上げる高さ)は11・2㍍を確保した。天井クレーンは、インバーターホイストを導入しており、30㌧主巻きと10㌧補巻きを合わせた1基、10㌧の主巻き1基をそれぞれ装備した。トラックレーンは2カ所設けている。
九州自動車道・福岡インターチェンジから2㌔と地理的優位性に優れている。外観は赤と白のコーポレートカラーを配し、事務所棟も独立して建設した。
倉庫は産業機械の搬入が決まっており、5月末の稼働を予定している。
竣工式で、吉田社長が「佐世保発祥の当社は、長年『製造業の衰退期』を物流の現場から見つめてきた。しかし昨今、政府の政策変更もあり『製造業の復権』の動きを肌で感じている。その中で、この重量物倉庫開設で製造業をはじめとするお客さんからの声に応えるため取り組んできた」と話し、「今後も製造業を支える物流インフラとして整備していく」と強調した。
同社は1919年に創業し、運送業、倉庫業を中心とした総合物流サービスを展開。トラック保有台数は1千台規模で、輸送拠点は全国28カ所を有する。
九州エリアを中心に全国で倉庫の新設を拡充しており、2026年2月に福岡県苅田町で九州旅客鉄道(JR九州)と共同で開発した重量物倉庫、ドライ倉庫、危険物倉庫からなる物流施設「LOGI STATION福岡苅田」が営業を開始。27年2月には愛知県一宮市で「一宮危険物倉庫」の竣工を予定している。

ヤマト運輸(阿波誠一社長、東京都中央区)は、統合型ビジネスソリューション拠点「滋賀LSC」(ロジスティクスソリューションセンター、滋賀県湖南市)を6月1日から本格稼働させる。仕分け・輸配送機能と在庫管理や流通加工などロジスティクス機能を一元化することで、受注時間延長やリードタイム短縮を図り、顧客の販売機会の最大化に貢献する。
マルチテナント(複数企業入居)型施設のUIB湖南ロジスティクスセンターⅡの1階部分に入居。床面積は4万2800平方㍍で、フロアの両面がトラックバースとなっており、ドックレベラー計12基を設置したホームでは、大型車37台が一度に荷役を行える。宅配貨物の自動仕分けレーンのほか、クール便に対応した仕分け・一時保管機能も備える。保管スペースも同じフロアに設けられていることで、入出庫作業がスムーズにできる。同日から滋賀ベース(栗東市)の機能も集約する。
津波や水害といった自然災害の影響を受けにくい内陸型拠点で、名神高速道路・栗東湖南インターチェンジから2㌔と、名神、新名神の両高速道路に効率良くアクセスできる。大阪、京都、神戸の中心部にも迅速に輸送できる上、阪神港、関西国際空港、大阪国際空港も100㌔圏内で、さまざまなモードを活用した輸送に対応する。
災害時にも、複数のルートを選択できることから、東日本地域の顧客は在庫の一部を移しておくことで、BCP(事業継続計画)対策にもつながる。一時保管用に2万平方㍍を活用できる。
5月20日に報道関係者向けに開いた見学会で、コントラクトロジスティクス事業滋賀湖南プロジェクト長の阿部将大氏は「社会インフラとしての宅急便ネットワークと幅広い物流機能を組み合わせることで、顧客や地域の課題を解決する戦略的パートナーとして貢献していく。2026年度中に岡山にもLSCを開設する」と述べた。(小菓史和)

UDトラックス(伊藤公一社長兼CEO=最高経営責任者、埼玉県上尾市)は19日、トラック運送事業者や報道関係者を対象に、大型トラック「ボルボFH」シリーズの試乗体験会を栃木県で開いた。4月に発表した2026年モデルを含む6台を展示。従来のサイドミラーを廃止して、大幅に視界を拡大するカメラモニターシステム(CMS)などの最新技術が体感できるメニューをそろえた。
26年モデルは、好評を得ている運転補助機能をさらに拡充。CMSによる視認性の高さや、旋回時でのトレーラ後端の動きに連動する自動追従表示、赤外線技術で暗闇でも鮮明な映像で安全を確保できることなどを来場者にアピールした。
車線を逸脱しそうになるとドライバーに注意を促す「レーンキーピングアシスト」や、ACC(自動追従式クルーズコントロール)が作動時にステアリングを継続的に補助する「パイロットアシスト」は25年モデルから引き続き採用されている。
テレマティクスサービス「ボルボコネクト」を5年間無償で提供する。GPS(衛星利用測位システム)やITによるテレマティクスを活用した車両情報共有システムで、車両の状態、燃費、位置などをリアルタイムで確認できる。指定のエリアに入ったことを管理者に通知する「ジオフェンス機能」も備えている。また、メーカー保証に車両保証の延長を追加した整備契約「ボルボ・ブルー・プレミア」も紹介。全国190の拠点で高品質な整備を受けられる。
ボルボ部門の工藤竜也ダイレクターは「ジャパントラックショーでCMSの暗所での視界を確認できる体験コーナーを設置したところ、視界の良さに驚きの声を頂いた。一度体感してほしい」と話している。(田中寛之)

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