福岡ソノリク、外国人材9人採用
福岡ソノリク(園田壽俊社長、佐賀県鳥栖市)は、外国人材の雇用に力を入れている。ベトナム国籍とネパール国籍の計9人を採用し、うち5人が「ドライバーの卵」として現場業務を学びながら一人立ちを目指している。物流業界の外国人材紹介・支援を手がけるニホント(鎌田章寛社長、東京都江戸川区)を通じて採用・教育しており、今後も積極的な雇用を続けていく。(園川萌子)
福岡ソノリクは、青果物輸送を得意とし、九州一円と西日本エリアを中心に全国に向けた輸送や一時保管、加工、出荷、配送など一貫物流を行っている。
ドライバーは112人だが、若手ドライバーの採用難と定着率に課題があった。加えて、少子高齢化や人口減少を背景に「いずれ外国人ドライバーを入れないと成り立たない」と考え、2023年末ごろから外国人材の雇用の検討を始めた。
25年初めにベトナム国籍の第1号人材を採用後、26年6月16日までにベトナムから6人、ネパールから3人の計9人が入社した。特定技能(特定活動)のほか、技能実習、技術・人文知識・国際業務(技人国)のビザを活用している。
特定技能ドライバーを目指すのは2人で、現在は特定活動期間として自動車運転免許取得を目指している。倉庫作業の技能実習ビザで入社した5人のうち、3人はドライバー職を目指して免許取得と日本語の資格・スキルテストの合格を条件に特定技能への切り替えも計画している。2人は新設予定の特定技能の「倉庫分野」へ切り替える選択肢も残す。
庫内作業で商品管理や同乗研修を行いながら日本の運転免許を取得し、早ければ1年後には中型車のドライバーとして自社の拠点間配送を行う予定だ。将来的には九州-中国地方など中長距離の運行を任せる計画もある。
園田裕輔副社長は「いずれは管理職になって次世代の育成にも携わってもらいたい」と期待を込める。また「運転の安全性は意識しており、ニホントの現地での安全教育体制を評価した」と話す。
ニホントは、外国人ドライバーに特化した独自の育成・採用支援モデルを展開し、国内で数少ない「送り出し機関」「登録支援機関」を兼ねており、特色として、入社前と入社後の徹底した教育体制がある。現地では日本語学習やマナー・文化講習に加え、日本の交通規則を学ぶ座学、実技の運転教習を実施。入国後は外免切替試験対策など運転教育を展開し、入国後、早期の現場での活躍をサポートしている。
福岡ソノリクでは、今後もニホントを通じて4人の入社が決まっている。ニホントの脇田遼取締役は「外国人材が日本で快適に過ごせるように生活支援を含めてサポートする。九州エリアで取り組みを広げつつ、全国で展開したい」と話している。


ツーワン輸送、ラーメンFC店好調
ツーワン輸送(葛西亜貴夫社長、青森県八戸市)がフランチャイズ(FC)展開する「末廣ラーメン本舗 八戸長横町分店」(同市)の2店舗目の経営が、5月のオープンから好調な滑り出しを見せている。周辺に飲食店や居酒屋が立ち並ぶ繁華街に位置し、平日は午前2時、週末は午前3時まで営業。居酒屋物件をリフォームした同店は「締めのラーメンに中毒性がある」と評判で、午後10時を過ぎると飲み帰りの客が休みなく来店し、週末には行列ができるほど人気を集めている。
店長には老人ホームの施設長や居酒屋店長などを歴任した石戸谷好広氏を起用。1店舗目の八戸石堂店で初めてラーメン作りに携わり「一から作る工程は新鮮だったが、気温や湿度、骨の状態などで変わるスープの味を安定させる『感覚値』をつかむまでひと苦労だった」と振り返る。
運営には前職の経験が発揮されている。スタッフ教育では、相手を念頭に置いた話し方や声のトーンの使い分けなどをロールプレーイング形式で指導。夜間はアルコールを飲んで来店する客が多いため、転倒防止など安全面への配慮や注意書きの貼り紙など細やかな工夫を施す。
たまり醤油を使用した中華そばと焼き飯が看板メニュー。酒類のほか、長横町分店では本部の承認を得てオリジナルメニュー「背脂」のトッピングを期間限定で提供する。好評の場合、1店舗目への導入や継続も視野に入れる。石戸谷店長は「おいしいラーメンの提供はもちろん、最後の接客でお客さんに満足していただくことを一番に考えたい」と意気込む。
多角化の手応えについて、葛西社長は「次は三沢市への出店を検討している。今後も県内で複数展開したい」と次なる展開を見据えており、さらなる事業拡大に意欲を示している。(鈴木明香理)

北海道丸和ロジスティクス(遠藤和博社長、北海道石狩市)は2026年度から、新入社員研修の一環として、十勝地方の農畜産業について学ぶ体験型プログラムを導入した。生産現場への理解を深めることで、物流を支える責任感や使命感の醸成につなげる狙いだ。(高清水彩)
例年、2カ月間にわたる新入社員研修を実施。物流の仕組みや重要性を学ぶ座学に加え、各部署での業務体験などを通じ、社会人としての意識向上を図るほか、配属先決定の参考としてきた。
26年度からは新たなカリキュラムとして、帯広市の畜産研修センターに宿泊しながら農業や畜産業について学ぶプログラムを開始。5月に実施し、4月に入社した新卒社員9人が参加した。
初日は、同社帯広営業所(芽室町)の視察に加え、帯広市川西農業協同組合(JA帯広かわにし、帯広市)のナガイモ選果場を見学。2日目は十勝産食材を使ったソーセージ作りを体験したほか、座学研修を行った。
座学では、同社が取り組む朝採りのトウモロコシを当日中に道外へ輸送する「鮮度直」プロジェクトを題材に、芽室町農業協同組合(JAめむろ、芽室町)とANA Cargo(脇谷謙一社長、東京都港区)の協力の下、サプライチェーン(供給網)について学習。生産から消費までを支える物流の役割への理解を深めた。
研修に参加した真野朱姫(あやめ)さんは「物流の仕事に携わるに当たり、生産者の仕事や思いを知る貴重な機会になった。多くの人が思いを込めて生産したモノを責任を持ってお客さまに届けなければならないという覚悟ができた」と話している。
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