北運局&札ト協、大学生対象に施設見学会 石狩湾など4カ所 最新設備・機器を紹介
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2018/11/19 0:00
【北海道】北海道運輸局と札幌地区トラック協会(工藤修二会長)は10日、大学生を対象とした物流関係施設見学会を開き、就職を控えた学生に物流業界の役割や仕事内容を紹介した。見学したのは、石狩新港管理組合と国際コンテナ輸送基地、ホクレンパールライス工場、エース(中野政嗣社長、石狩市)の石狩第7物流センターの4カ所で、それぞれ担当者が施設の概要や特色、業務内容を説明した。(岡杏奈) 札ト協労働委員会の清野敏彦委員長は「皆さんが商品をインターネットで購入しても、物流が機能していなければ届かない。本日は、生活に欠かせない役割を担っている物流について知ってもらい、将来の就職先の選択肢の一つとして考えていただきたい」とあいさつ。 石狩新港管理組合振興部の富木浩司参事が「物流が果たす役割を知って興味を持っていただければ」と述べ、池内直人主査が石狩湾新港の概要を紹介。石狩湾新港の歴史や港湾機能、取り扱い貨物量について説明したほか、毎年同地域で開催される野外ロックフェスティバル「ライジングサン」についても触れた。 国際コンテナ輸送基地では、普段見ることのできないリーチスタッカーによるコンテナの荷役作業やガントリークレーンを見学した。 また、エースが12月から本格稼働させる石狩第7物流センターでは、同社の林博己会長が「新センターは、業界の課題である長時間労働や人手不足解消のため、最新の設備を導入した。24時間運営で待ち時間の無いようにした、ほぼ無人の物流センター。最新の物流施設がどのようなものか見ていただきたい」と紹介し、ロジスティクス事業部の林哲也部長が施設概要を説明した。 更に、同社が導入している物流支援ロボット「CarriRo(キャリロ)」の実演も行い、複数台のカートがカルガモの親子のように自動で追従する「カルガモモード」を披露。学生も操縦するなどして、最新の物流機器について学んだ。 【写真=リーチスタッカーによる荷役作業を実演】