プロロジス、パーク古河3が稼働 センコーの専用施設 厳格な温度管理に対応
荷主
2018/08/06 0:00
プロロジス(山田御酒社長、東京都千代田区)が茨城県古河市に建設を進めていた「プロロジスパーク古河3」が完成した=写真。センコー(福田泰久社長、大阪市北区)の専用物流施設として、1日から稼働。今回の竣工により、BTS(特定企業入居)型施設の集積地として開発を進めてきた一連のプロロジスパーク古河プロジェクトはいったん、終了となる。(谷本博) プロロジスパーク古河は、首都圏中央連絡自動車道(圏央道)・五霞インターチェンジ(IC)から6キロの北利根工業団地内に開発され、茨城県と都心部をつなぐ国道4号バイパスからも至近の位置。2017年に圏央道・境古河IC―つくば中央ICが開通したことにより、関東全域から東日本全体の広域拠点としてのポテンシャルが高まっている。 パーク古河3は、古河1と古河2の間に挟まれた形で、敷地面積が3万5千平方メートルに、2階建ての施設と平屋建て危険物倉庫2棟(2棟合わせた床面積は2千平方メートル)の延べ床面積が3万1260平方メートル。両面にトラックバース34台分を確保したほか、ドックシェルターも数カ所用意して、厳格な温度管理商品にも対応。荷物用エレベーター2基と垂直搬送機4基を設備した。 また、全館LED(発光ダイオード)照明を採用したほか、事務所内には昼光センサー付調光照明、外構には調光型照明を採用するなど、施設全体でエネルギー消費の軽減を図っている。 7月30日に開いた竣工式で、山田社長が「センコーさんには数多くの施設で利用いただいている。ここは08年からスタートしている圏央道シリーズの一環で、古河プロジェクトは今回でいったん、終了する。ただ、古河は関東の真ん中で需要が見込まれることから、近い将来には4、5もありうる」と更なる建設に意欲を示した。 古河市の針谷力市長は「圏央道は24年までには県内全区間が4車線化されることが決まっており、北関東の物流拠点として一層の利便性が高まってくるはず」と祝辞を述べた。