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静岡・富士地区の紙製品輸送、「24年問題」対応行き詰まり 業務サイクル崩れ 運賃交渉も成果出ず 「運行本数で稼いでた」 運賃増も希望額と隔たり

物流企業

2025/04/04 3:00

 静岡県の富士地区一帯で紙製品を運ぶトラック運送事業者が、「2024年問題」の対応策に行き詰まっている。紙製品輸送と、原料となる古紙の帰り荷の輸送を組み合わせ、長年にわたり効率的な業務サイクルを築いてきたが、時間外労働の上限規制適用を受け、運行本数が減る荷主と交渉し運賃アップによる収益回復を試みるものの、思うほどの成果に至らっていない。また、古紙以外の帰り荷を確保しにくい地域の構造的な問題もあるなど、打開策を見いだせない状況が続く。(奥出和彦)

帰り荷として運ばれているプレス加工された古紙




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