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広倉協、高校教諭むけ見学会 新卒採用を後援 女性活躍の職場PR

団体

2018/07/26 0:00

 広島県倉庫協会(古川浩延会長)は、会員企業の新卒採用を後援するため、高校の進路指導担当者を対象にした倉庫見学会を行っている。2017年に初めて企画したところ、複数人の雇用に結びついた。18年は6月18日に開催。生徒の就職先として薦めてもらえるよう、熱心にPRした。(矢野孝明)  前回の見学先は、県東部の会員2社だったが、今回は西部地区から田中倉庫運輸(田中一範社長、広島市西区)の流通倉庫営業所(同区)と、脇地運送(金子武司社長、同)の西風新都物流センター(安佐南区)を選んだ。定時制と通信制を含む県内の公立・私立4校の教諭のほか、同業者間の視察研修も兼ねて会員10社と、中国運輸局の職員も参加した。  両社は自社の業務内容をはじめ、倉庫の機能などを紹介。庫内を案内しながら、荷物を管理する機能や作業効率を高める工夫、安全・防犯対策などに加え、新人や女性でも活躍できる職場づくりについて紹介した。  脇地運送のセンターでは、意見交換会を実施。広倉協の松坂伊佐夫研修委員長が「倉庫会社は地域社会で実直な仕事をしているが、業務内容はほとんど理解されていない。決して無くならない業種でもあり、働く場所として魅力があることを生徒に伝えて欲しい」と呼び掛けた。  また、同行した中国運局環境・物流課の橋本健司課長補佐は「営業倉庫は、国が定めた厳しい審査基準に基づいており、流通の中核を成している。災害時の物資拠点としても活躍する無くてはならない存在だ」と評価した。  各教諭からは、勤務時間や従業員の通勤方法、求める人物像や適性に関する質問が出たほか、「働きやすい環境だと分かった」などの意見があった。また、生徒が就職先を選ぶ際の優先事項については、「初任給を重視する傾向にあるが、将来性も考慮する必要がある」「場所も大事で、特に親が県外を敬遠する」「AI(人工知能)化が進んでも残る仕事」などと述べた。  新卒採用を計画する会員企業は、見学会をきっかけに、今後も各校と連絡を取りながら、具体的な採用活動を進める。 【写真=倉庫の機能などの説明を聴く高校教諭ら】





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