物流ニッポン – 全国の物流情報が集まるポータルサイト

西濃運輸、来年度にも特積み基本運賃値上げ 長距離 最大30%

物流企業

2018/01/15 0:00

 西濃運輸(神谷正博社長、岐阜県大垣市)は2018年度中にも、企業間物流を担う特積みトラックの基本運賃を引き上げる。  運賃の値上げ幅は、重量500キログラム、距離600キロメートルまでが約10%で、距離としては東京―大阪などが該当する。値上げ分は、ドライバー確保のための待遇改善や、増加する傭車費用などに充当する。  一方、名古屋―福岡など、600キロを超える長距離については、最大で30%引き上げる。長距離では、地方から大都市への荷物が減ったことに加え、ドライバー不足も深刻な状況にあり、値上げ幅をより大きくすることで収益改善を図る。  基本運賃の引き上げは、15年4月以来3年ぶり。1月中に国土交通省に届け出る。新規契約から新しい運賃を適用し、既存の荷主にも値上げを求める。また、企業間物流と比べて取扱量が少ない宅配便についても、関東―関西で約5%の値上げを行う。  国内の企業間物流を下支えする特積みでは、西濃運輸がシェアトップを誇り、業界全体に大きな影響力を持つ。標準貨物自動車運送約款の改正などで、中小トラック事業者が適正運賃収受へ向けて動き出す中、今後は西濃運輸の運賃値上げによる「波及効果」に注目が集まりそうだ。(星野誠) 【写真=運転者確保のための待遇改善などに充当(一部画像処理しています)】





本紙ピックアップ

関東中央運輸倉庫、運賃交渉で最大10%増

 【神奈川】関東中央運輸倉庫(渡邉尭社長、横浜市港北区)は、時間外労働上限規制の適用開始前までに荷主企業との運賃交渉を終え、万全の体制を整えている。2023年11月に取引先全社との交渉を完了。運賃の上げ幅は最大で10%と…

取引労働改善和歌山協/24年問題シンポ、持続可能な物流むけ連携

 【和歌山】トラック輸送における取引環境・労働時間改善和歌山協議会(辻本勝久座長、和歌山大学教授)は15日、和歌山市で「物流の2024年問題シンポジウム」を開催した。荷主企業を含む和歌山の物流関係者が集まり、24年度以降…

野口運輸商事、輸送サービスの間口拡大

 【岡山】野口運輸商事(野口新悟社長、岡山市北区)は、川上運送(岡山県総社市)の全株式を取得してグループ会社化し、輸送サービスの間口を広げている。今後は野口運輸商事で培ったノウハウをグループ全体へ水平展開して安全教育に力…

AZ-COM丸和HD、C&FロジにTOB

 AZ-COM丸和ホールディングスは21日、C&Fロジホールディングスに対してTOB(株式公開買い付け)を実施する、と発表した。互いに低温食品物流を展開しており、共同配送など物流ネットワークの強化と効率化を推進することで…

オススメ記事

関東中央運輸倉庫、運賃交渉で最大10%増

 【神奈川】関東中央運輸倉庫(渡邉尭社長、横浜市港北区)は、時間外労働上限規制の適用開始前までに荷主企業との運賃交渉を終え、万全の体制を整えている。2023年11月に取引先全社との交渉を完了。運賃の上げ幅は最大で10%と…

取引労働改善和歌山協/24年問題シンポ、持続可能な物流むけ連携

 【和歌山】トラック輸送における取引環境・労働時間改善和歌山協議会(辻本勝久座長、和歌山大学教授)は15日、和歌山市で「物流の2024年問題シンポジウム」を開催した。荷主企業を含む和歌山の物流関係者が集まり、24年度以降…

野口運輸商事、輸送サービスの間口拡大

 【岡山】野口運輸商事(野口新悟社長、岡山市北区)は、川上運送(岡山県総社市)の全株式を取得してグループ会社化し、輸送サービスの間口を広げている。今後は野口運輸商事で培ったノウハウをグループ全体へ水平展開して安全教育に力…

AZ-COM丸和HD、C&FロジにTOB

 AZ-COM丸和ホールディングスは21日、C&Fロジホールディングスに対してTOB(株式公開買い付け)を実施する、と発表した。互いに低温食品物流を展開しており、共同配送など物流ネットワークの強化と効率化を推進することで…

Share via
Copy link
Powered by Social Snap