みちのく企業/給油スタンド、一般顧客の利用拡大へ
産業
2017/11/27 0:00
【宮城】みちのく企業(大須賀啓社長、宮城県大和町)は富谷市に給油スタンドをオープンし、グループ企業5社の燃料補給に加え、一般顧客の利用拡大を目指している。大須賀社長(68)は「グループ企業の自社用給油が主体だが、経営の足手まといになってはならない。一般顧客の開拓にも力を入れたい」と話す。 給油所は、同市富谷大清水下の国道4号・あけの平団地南入口交差点の角に10月に開設。フリート会社が閉鎖した店舗を譲り受け、グループ会社のみちのく観光(工藤浩太郎社長、同)が「みちのく石油」として運営している。 フリート会社のスタンドは、会社の近くにあり、大型のバスやトラックの燃料補給には便利だった。閉鎖されれば、給油のために遠くまで行かなければならない。また、グループ会社には大型の観光バスやトラックなど約100台の業務用車両と従業員の自家用車約150台もある。知人や家族も合わせれば相当の台数になると見込み、買い取ることを決断した。 取扱品目は、貯蔵タンクでガソリンが30キロ、ハイオク10キロ、軽油30キロ、灯油10キロ。危険物保安監督者としてフリート会社の前所長を採用して任せた。スタッフは3人で、営業時間は午前6時半から午後7時まで。定休日は毎週日曜日。石油販売のほか、車検整備やコメなど特産品の販売なども行っている。 みちのく企業グループの会長を務める大須賀氏は「交通量が多く、周辺には住宅団地があり、フリート会社時代の顧客もいるはず。好立地を生かし、特色のあるサービスで顧客を掘り起こしたい。販売できるものは何でも売る」と、みちのく石油をアピールしている。(黒田秀男) 【写真=富谷市内にオープンした「みちのく石油」】