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南光運輸、石巻港で潮見倉庫完成 木質ペレット保管・提供 来年中旬にも業務開始

物流企業

2017/10/23 0:00

 南光運輸(内田耕一郎社長、宮城県石巻市)が石巻港区で建設を進めていた潮見倉庫が17日、完成した。親会社の日本製紙が進めるバイオマス発電事業(石巻雲雀野発電所)に伴う木質ペレット燃料を保管・供給する倉庫で、11月上旬~中旬に燃料を載せた第1船が入港し、保管業務をスタートさせる。同日、関係者による竣工式と祝賀会を開いた。(黒田秀男)  建設地は、日本製紙が石巻市潮見に保有する新潮見ヤード5万平方メートルのうちの1万9千平方メートルを借り受けた。鉄骨造り平屋建ての倉庫(床面積1495平方メートル)を6棟、建設。保管品の品質保持や搬入・搬出などを考慮し、3棟ずつ向かい合わせに並べた。6棟の合計保管能力は2万トン。軒高が9.2メートル(最高部11.7メートル)で、最新の防犯、防火設備を整えた。  保管する木質ペレット燃料は北米(カナダ)や東南アジア(ベトナムなど)から輸入。石巻港から陸揚げして同倉庫にストックし、バイオマス発電所の燃料として供給する。第1船は早ければ11月上旬に石巻港に入港する予定で、1万トンを陸揚げし、12月中旬から供給を開始する。  燃料の供給先は、日本製紙と三菱商事グループが共同出資した日本製紙石巻エネルギーセンター(東藤芳臣社長、石巻市)が、石巻市雲雀野地区に建設する石炭・バイオマス混焼火力発電施設。最大出力は14万9千キロワットで、18年3月から営業運転を開始する計画。  同日の祝賀会で、内田社長は「来年3月の営業運転に向け、万全な供給体制を整えたい」とあいさつした。 【写真=3棟ずつ向かい合わせに並ぶ潮見倉庫】





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