青ト協、十和田市で物流教室 トラック輸送の役割伝え
団体
2017/10/05 0:00
【青森】青森県トラック協会(木村英敬会長)は9月22日、十和田市で小学5年生を対象とした物流教室を開き、トラック輸送の重要性と果たすべき役割を伝えた。こうした教室を上十三支部の管内で行うのは初めて。3台のトラックを用意し、荷台への積み下ろし作業を実演した。(今松大) 上十三支部の岡田寛紀支部長と青年部会(原田惇部会長)のメンバーらが、十和田市立東小学校へ出向き、2時間続きの授業を行った。原田部会長と高谷寿一理事が講師を務め、食品の低温輸送と飼料、木材の運搬について説明した。 前半は教室の中で、トラックの構造や工場などから消費地までの物の流れを解説。荷物の積み下ろし時や輸送中の工夫、トラックに備わっている機能などを紹介した。バルク車による飼料輸送を指導した高谷氏は、東日本大震災直後に、スーパーマーケットやコンビニエンスストアから商品が消えた時のことについて触れ、「自分たちがいかに生活に欠かせない大切な仕事をしているか痛感した。正直なところ、それまで自分の仕事にプライドを持てない部分もあったが、その後は自信が出てきた。少しでもトラックに興味を持ってもらえたらうれしい」と呼び掛けた。 後半の授業は、グラウンドに用意した3台のトラックを披露し、子供たちがトラックに触れ学習。木材輸送専用車を稼働させ、実際に荷台への積み下ろし作業を実演したり、ウィング車を開放して、ジョルダーでパレットの積荷をスライドさせて見せたりした。こうした物流教室は、三八支部の青年部会(永洞健部会長)で2013年から取り組んでいるが、上十三支部の管内では初めて行った。 【写真=木材輸送専用車で、荷台への積み下ろし作業を実演】