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京運支局、求職者むけ運輸ゼミ 物流センター見学など 運転者がやりがい伝え

行政

2017/09/21 0:00

 【京都】京都運輸支局は14日、府の就職支援施設「京都ジョブパーク」と運輸業界セミナー及び物流センター見学会を開き、求職者ら40人が参加した。京都ジョブパークが人手不足の顕著な業界向けに、2016年度から実施している取り組みの一つで、京都府トラック協会(荒木律也会長)とハローワークも協力。セミナーや現場視察を通じて、業界の重要性や魅力を発信した。(落合涼二)  セミナーでは、大阪産業大学の浜崎章洋教授が、「運輸という仕事」をテーマに、業界を取り巻く状況を説明。ゼミ生が関西の物流会社を対象に行ったドライバー就業実態調査(114人回答)で、89%が人間関係に満足していたり、77%が休暇が取りやすいと答えたりした事例を踏まえながら、「物流は成長産業。単に輸送するだけでなく、新しいサービスの開発も進んでいる。これを機に就職の選択肢の一つとして考えてみて欲しい」と呼び掛けた。  引き続き、浜崎氏と現職ドライバー3人が、入社のきっかけや日常業務でのやりがい、就職前と就職後における印象などについて、ディスカッションした。  関西丸和ロジスティクス(吉井章社長、京都市南区)で、生活協同組合の個配を担当する女性ドライバー、岩本涼音さんは「小さい頃からトラックに憧れていた。配達時に『ありがとう」とお礼を言われると、『人の役に立てている』と実感することができる。同級生と仕事の話をした際、収入が一番多いのも魅力」と話した。  また、佐川急便(荒木秀夫社長、同)の京都営業所で営業係長を務める石田朋也氏は「父親も佐川急便で働いていた。子供の頃の記憶をたどると、父親が輝いて見え、運輸業は社会から必要とされる仕事だと思った。配送先で感謝の言葉をもらった時、やりがいを感じる」と述べた。  タカラ物流システム(上坂良秋社長、京田辺市)の中井健善氏も「大学卒業後に1年間サラリーマンをしていた。しかし、親がドライバーをしていたことや、体を動かすのが好きだったため、ドライバーへ転職。大型トラックに乗りたいと思い、現在の会社に入社した。運んでいる商品がスーパーやコンビニエンスストアに並んでいるのを見た時に、この仕事をやっていて良かったと感じる」と説明した。  求職者からは「やりがいがあって楽しそうに思えたが、自分の時間と仕事の時間の割合を教えてもらいたい」「納品時間に厳しいイメージがあるが、実際はどなのか」「定年まで勤めることは可能なのか」といった質問が出された。  午後からは、タカラ物流システムの西日本ロジスティクスセンター(同市)を見学。会社概要についてレクチャーを受けた後、フォークリフト作業や流通加工現場を視察した。 【写真=タカラ物流システムのセンターを見学】





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