国交相、ヒアリ対策工事を視察 本牧ふ頭 計画的・迅速に進める
行政
2017/08/14 0:00
石井啓一国土交通相は8日、横浜港本牧ふ頭(横浜市中区)を訪れ、毒性のある特定外来種「ヒアリ」の定着防止対策工事を視察した。工事は7月24日から全国68港で行われているが、国交相による現場視察は今回が初めて。 本牧ふ頭内のコンテナヤードで、ヒアリの生息環境となりやすいアスファルト舗装面の割れ目を修復する工事を視察。コンテナの重みで損傷した舗装面の撤去、撤去面とアスファルト殻への殺虫剤の噴霧、舗装面の復旧、区画線の施工といった各工程について、関東地方整備局の担当者らから、パネルで説明を受けた。 視察後の記者会見で、石井氏は「水際での侵入・定着を防ぐため、港湾管理者やコンテナ利用者と調整しながら、計画的に、なるべく迅速に工事を進めるとともに、環境省と連携してヒアリ調査を実施していく。作業自体は複雑ではないが、3段積みのコンテナを少しづつ移動させながら工事する必要があり、コンテナ利用者らとの調整が大変だ」と述べた。 ヒアリ対策工事は8日時点で、68港のうち10港で完了している。10日には中川雅治環境相も、東京港青海ふ頭(東京都江東区)でヒアリ防除対策を視察した。(吉田英行) 【写真=担当者から説明を受ける石井国交相】