石ト協金2支部、高校生対象に乗車体験 労働力確保へ情報発信
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2017/08/10 0:00
【石川】石川県トラック協会の金沢第2支部(操川一郎支部長)は7月26日、高校生を対象とした大型トラック体験乗車及び感想発表会を開いた。交通安全の啓発をメインの目的としているものの、若年層の労働力確保に向け、トラック業界自体についても興味を持ってもらえるよう、情報発信した。 金沢市内にある7校の生徒と教師が参加。操川支部長は「社会全体が安全・安心な商品やサービスを求めている。今日の催しで安全・安心に向けた取り組みを理解してもらうのはもちろん、とにかく大型車両に乗って、触って、体感してもらいたい。我々のことも知って、もし気に入ったら、遠慮せずに業界の門を叩いて欲しい」と述べた。 金沢西警察署の小竹尚司交通第1課長は、緊急物資輸送でも活躍するトラックの重要性を強調し、友人や家族に魅力を伝えるよう呼び掛けた。 生徒は大型車の助手席に乗り込み、石ト協会館を発着起点として公道5.2キロを走行。待ち時間には車両の死角検証、ハンドル操作シミュレーターの体験を実施。ホームページにアップしているPR動画も視聴した。 構内にはトレーラ、クレーン、ユニック、ダンプ、冷凍車などを展示。それぞれスタッフのサポートを受けながら乗車した。特に高所作業車が人気だった。 感想発表会では、まずトラック事業者に勤務する若手社員2人が、社会人としての自覚や責任、仕事のやりがいについて述べた。生徒からは、プロドライバーの高度なハンドル操作技術やトラックの死角の多さについて、多くの感想が出た。 中には「前回も参加したが、シミュレーターという新企画もあり、いろいろ工夫していることが分かった」と率直な発言も上がり、思わず苦笑する関係者が多く、会場は和やかな雰囲気に包まれた。(河野元) 【写真=スタッフのサポートを受けながら乗車】