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西日本高速、広島に管制センター 災害時の避難ルートを確保

団体

2017/05/22 0:00

 西日本高速道路(石塚由成社長、大阪市北区)は17日、中国支社(広島市安佐南区)内に、バックアップ用の管制室を備える新たな道路管制センターを開設した。災害で他支社の道路管制センターが壊滅的な被害を受けた場合、代替センターとして運用する。管制室の大型画面では、路線図を表すとともに通行止めなどの規制区間をリアルタイムに示し、避難や救援物資輸送のルート確保に生かす。  集中制御機能によって効率的にネットワーク経路を切り替える、災害対応型の交通管制システムを導入。間断なく業務を維持できる、バックアップ管制機能を付加した。  バックアップ管制室は通常、訓練センターとして使用。他支社のセンターが被災した場合、システムを立ち上げ、中国支社と他支社から支援要員が参集する。被災支社管制業務を3日間程度代替し、4日目以降は被災支社から担当者が到着次第、業務を引き継ぐ。被災した建屋などの施設が復旧するまで、バックアップ管制室を利用する。  同日開かれた運用開始式で、高倉照正・取締役常務執行役員が「他支社の管制機能が喪失しても、迅速なバックアップによって復旧をサポートしたい」と説明。中国支社の北村弘和支社長がシステムを起動した。(矢野孝明) 【写真=通行止めなどの規制区間をリアルタイムに示す】





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