新ト協、緊急輸送体制を強化 プリンター貸し出し 現場で免許証印刷
団体
2017/04/03 0:00
【新潟】新潟県トラック協会(小林和男会長)は、緊急物資輸送体制の強化に取り組んでいる。これまで大型車両の通行に関し、免許証や車検証のコピーが必要になるケースがあったため、現場で印刷できるハンディータイプのプリンターを新たに導入。緊急輸送を実施する際には、本部で事業者に物資を引き渡すのと同時に貸し出す。 2016年11月に県内で発生した鳥インフルエンザの対応では、物資受け入れ拠点周辺の道路が狭く、大型トラックの通行許可申請に時間がかかった。輸送中に申請書類を提出する際に、免許証などのコピーの添付が求められることもある。 迅速性を優先させ、仕方なく書類の取りまとめを後回しにしてしまう事態も考慮し、ドライバーに携行させるため、バッテリー式の小型プリンターを購入した。併せてプリント専用のスマートフォン(スマホ)も用意。アプリを使用することで、その場で書類印刷ができる。 採用したのはA4サイズが印刷できるモバイルプリンター、キヤノン製の「PIXUS iP110」。重さも2キロと軽量で、容易に持ち運びできる。スマホで記録した画像データを無線でプリンターに送信でき、カラー印刷にも対応する。 高橋進業務部長は「周辺道路が広ければ問題無いが、地域ごとに環境は異なる。どんな状況であっても、緊急物資は迅速に届けなければならない」と話している。(渡辺耕太郎) 【写真=ドライバーに携行させるため、バッテリー式の小型プリンターを購入】