岩ト協/ハコブンジャー、新CMに「魂込めた」 リズム体操でインフラの役割PR
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2017/03/13 0:00
【岩手】岩手県トラック協会(高橋嘉信会長)は、オリジナルキャラクターの輸送戦隊ハコブンジャーの新たなテレビ用CM「ハコブンジャーリズム体操」を製作した。トラック業界が社会のインフラとして重要な役割を果たしている事実を広くPRするとともに、子供たちにドライバー職へ興味を持ってもらえるよう願いを込めた。更に、運転時の腰痛やエコノミー症候群など健康障害の予防に向け、運転者が休憩時間に自然に体を動かしたくなるような体操の普及を図る目的もある。3月から岩手県内の民放各社で、放映がスタートした。 岩ト協のテレビ用CMは現在、全ト協が手掛けたアニメ「もしもトラックが止まったら」の複数のバージョンを、1分間の枠で主に流している。例年、秋に開催しているトラックの日のイベント前には、スポット的にハコブンジャーのメンバーを紹介するCMも提供してきた。今回も同じ時間枠で製作。久々の新作となった。 広報委員会(藤村秀一委員長)が中心となって作業を進行。青年経営研究会(石川啓会長)も、随所にアイデアを盛り込んだ。幼い頃からトラックに慣れ親しんでもらうため、数年前からメンバーの間で「ハコブンジャーがリズム体操をしながら子供らにアピールするような活動ができないか」という意見が出ていた。こうした声を受け、2016年から実現に向けて具体的に着手。9月に宮古市で開いたトラックフェスタでは、大勢の家族連れの前でリズム体操を初披露し、手応えをつかんだ。 思わず口ずさみたくなるような「ブンブンブン」の歌詞と軽快なリズムにのって、ウィングレッド、ヒラブルー、ダンプイエロー、ローリーピンク、パッカーグリーンの戦士と子供たちが、一緒に全身を動かす。血流を良くするための屈伸運動や下半身のひねり、肩甲骨を寄せる動作などを取り入れた。 CMの後半には農業関係の生産者やドライバーも登場し、トラック輸送に感謝を示す内容に仕上げた。 石川氏は「子供向けとはいえ、魂を込めたものにしたかった。キャラクターに親しみを感じてもらい、この業界が就職の選択肢になるような種をまければ幸い」と話している。(今松大) 【写真=トラックフェスタで初披露し、手応えをつかむ】