日大シンポ、物流分野でドローン活用 IoTと並ぶ成長産業に
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2017/01/30 0:00
日本大学主催の学部連携研究推進シンポジウムが21日、東京都で開かれ、企業のドローン(小型無人機)導入を支援するブルーイノベーション(熊田貴之社長、東京都千代田区)が、物流分野でのドローンの活用事例を発表した。同社は、ドローンスクールを開校した五光物流(小林章三郎社長、茨城県筑西市)と共に、同シンポジウムに協力している。 同シンポジウムは、学部を超えた研究者と学生の連携から生まれた様々な支援コンテンツを、実験を通じて社会に還元していくための取り組み。同日はその一つとして、同大が取り組む国際救助隊「L.レスキュー」をテーマとした様々な活動内容が報告された。 「空の産業革命~ドローンの活用可能性」をテーマに、ブルーイノベーションソリューション事業部の酒井和也次長がドローンの活用事例などについて講演。「既に遭難者の捜索などのレスキュー活動に威力を発揮しているほか、今後は医薬品の緊急輸送などにも使われるケースが増えてくる」と指摘。倉庫管理を含めた物流での本格的な運用など、「クラウド、IoT(モノのインターネット)と並ぶ、今後の成長産業に位置付けられる」と強調した。 また、理工学部の教授陣が「海外事例に学ぶ水上空港の整備~水上空港ネットワーク構想の実現に向けて」をテーマに、水上飛行機での貨物輸送の可能性や、「次世代宇宙開発STARS-Elevatorプロジェクトにおける国際学生連携の試み」と題し、宇宙エレベーター実験の動向などについて発表した。 終了後に開かれた懇親会では、同シンポジウムに協力している小林社長が乾杯の音頭を取った後、「これからも各分野での連携研究が促進され、社会に貢献できることを期待している」とエールを送った。(谷本博) 【写真=講演するブルーイノベーションの酒井次長】