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あらた、首都圏・九州で物流強化 在庫削減&入荷適正化

荷主

2017/01/30 0:00

 化粧品・日用品卸大手のあらたは、首都圏及び九州における物流の体制を増強する。2月中旬に越谷物流センター(仮称、埼玉県越谷市)を稼働させるのに続き、3月には千葉支店関東物流センター(千葉県八千代市)を増床。来春には鹿児島支店(鹿児島市)の移転に伴い、最新マテハン技術を随所に盛り込んだ鹿児島LC(仮称、同)を立ち上げる。また、ドライバー不足対策としてテスト導入中の新発注システムを2017年4月から順次全国展開し、在庫削減や入荷頻度の適正化を実現する。(沢田顕嗣)  越谷物流センターは都心の納品先に一層密着するのが主眼で、敷地面積が1万6千平方メートル、延べ床面積は4万3千平方メートルの在庫型(DC)拠点として機能させる。  また、千葉支店関東物流センターの増床は、取引先であるドラッグストアの出店増に対応するのが狙い。延べ床面積を1万1千平方メートル確保するとともに、自動化・省力化に資するマテハンの投資に十数億円を充てる。  鹿児島LCは、BCP(事業継続計画)を強化するのが目的。現在は、福岡県で運営するセンターが九州地区の物流機能をほぼ一手に担っているが、熊本地震の発生も背中を押す格好となり、2極体制にシフトする。  延べ床面積は1万6800平方メートルで、パレット自動倉庫、オリコン自動倉庫、無人搬送車(AGV)、ロボット、コンベヤー、破材圧縮機、ピースソーター、リコン洗浄機、重量検品ピッキングカート、オートラベラーなどを装備する予定。事業環境の変化に即応した次世代センターと位置付け、18年4月ごろの稼働を目指していく。  このほか、商流と切り離した物流事業にも乗り出しており、家庭紙メーカー数社の共同物流を1年ほど前から東関東支店白岡デポ(埼玉県白岡市)でスタート。今後もメーカーの物流ニーズを積極的に受託していきたい方針だ。  ロジスティクス本部の大原康一物流企画部長は「4月から新中期3カ年計画がスタートする。あらた第二(セカンド)ステージ=変革への挑戦として、成長をけん引するロジスティクス戦略を推し進める。EC(電子商取引)や幹線など時代の変化に合わせた物流を構築していきたい」と話している。 【写真=九州地区の物流拠点は2極体制にシフト(完成予想図)】





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