テクノ自校、体験型メニュー好評 管理者むけ講習を計画
産業
2016/11/10 0:00
2016年度から全日本トラック協会(星野良三会長)の助成対象研修施設に指定されたドライビングアカデミーテクノ(テクノ自動車学校、竹内正彦社長、広島県熊野町)は、中四国地方で唯一の指定施設であることに加え、体験型の研修メニューを設けていることにより、県内外のトラックドライバーから好評を博している。 初任貨物と貨物ドライバーを対象にした2泊3日の特別研修を、16年度は6月に2回と、10、11月に各1回の年4回実施。6月に受講した計32人にアンケートしたところ、全員が「研修によって運転の悪い習慣と考え方が変わると思う」と回答したほか、「おおむね満足」を含めて全員が高い満足度を示した。 研修メニューは学科・実技ともに充実しており、中でも反響が大きいのはスキッドコースを使ったブレーキング。降雨や凍結時の路面を再現したコース上で、急ブレーキを掛けてタイヤがロックされ、トラックが操縦不能になる状態を体験できる。 また、乗用車2台を正面衝突させ、シートベルトの有無で追突の衝撃が異なることを体感するなど、日常の運行や公道では出来ないカリキュラムを用意。このほか、荷物の積み付けと固縛など積載方法の基礎も実技指導している。 同校では「予想以上に受講者が多く、既に助成金の予算を執行した県ト協もある。研修の独自性や立地の利便性を伝えて、中四国のトラック事業者にもっと利用して欲しい」と説明。17年度以降は、ドライバー本人だけでなく、ドライバーの添乗指導などを行う管理者向けの講習も計画している。(矢野孝明) 【写真=スキッドコースで操縦不能になる状態を体験】