陸災防栃木、レベルアップ支援事業場制度 リスクアセスを学ぶ
団体
2016/11/07 0:00
【栃木】陸災防栃木県支部(笠原秀人支部長)は10月28日、レベルアップ支援事業場制度の集合支援を行い、リスクアセスメント(RA)について学んだ。 同支部安全衛生管理員の佐々木隆氏は、「2016年度の事業に参加する2社を個別支援で訪問したが、両社の経営者は安全確立への強い決意を持っており、従業員がモチベーションを維持しやすい環境にある。労働災害ゼロは、荷主にとっても大切な安全品質だ。良い現場を築きたい」とあいさつした。 陸災防本部の中尾陽安全管理士が、RAの考え方や進め方について講習。RAでは、危険源(作業者などの人、荷役機器などのモノ)と危険事象(災害発生の過程)を特定し。作業の頻度、リスク発生の可能性、けがの重大性を勘案してリスクレベルを決定し、対策方法を討議する。 中尾氏は「リスクレベル算出だけ器用になっても意味が無い。対策には危険作業そのものを廃止する本質安全化から、作業者個人の保護具着用や安全設備の導入まで様々な段階がある。現実的な手法を選択して欲しい」と説明した。 演習では、塩谷貨物運送(塩屋町)の白江貞巳社長のほか、サンコー(阿部光記社長、日光市)人材部の佐藤淳子部長ら5人がグループをつくり、両社の現場で撮影した作業写真を下に、RAの手法で危険作業を分析した。(佐々木健) 【写真=中尾安全管理士の指導でRA演習】