ミズノ/物流現場むけシューズ ミッドカット型発売へ
産業
2016/11/03 0:00
ミズノは20日、物流や建設現場などをターゲットにしたワーキングシューズ「オールマイティ」のミッドカットタイプを発売する。全国の作業用品専門店、ホームセンター、ミズノ・オンラインショップなどで販売する。ミズノは、2016年から物流市場を見据えた事業展開を図っており、ワーキングシューズ事業はその一環。(高橋朋宏) オールマイティは、3月に発売を開始した物流や建設現場向けの作業用シューズで、スポーツ用品メーカーらしいデザインや機能性、柔らかい履き心地を備える。 ウォーキングシューズのラスト(足型)とソール(靴底)を基本設計とし、フィット感と屈曲性を高めた。つま先部分には、衝撃や圧迫から守るために樹脂製先芯を内蔵。傷みやすいつま先の外側はゴム材で覆って補強し、すり減りやすい履き口の内側にはメッシュ素材に比べて破れにくい人工皮革を採用し、耐久性を高めた。 ソール部分には曲がる箇所に合わせて屈曲溝を設けた。溝の間に水や油がたまると滑りやすくなるため、左右方向に水や油が流れ出る細かい溝も施した。素材は油に劣化しにくいゴム材。耐滑性能は、日本保安用品協会(JSAA)プロテクティブスニーカー規格を取得している。価格は9千円程度。半年間で6万足出荷した。 ミッドカットタイプは、足首のフィット感を向上するとともに、足のぶれを抑える機能を搭載。ベルト仕様で足首を固定しながらも、脱ぎ履きを簡単にするため、柔らかい素材を用いた。価格は9500円前後で、初年度の販売目標は5万足。ミズノは「スポーツ用品の開発で培った技術や知見を一般生活分野や健康分野にも活用しており、ワーキングシューズビジネスを強化していく」としている。 【写真=スポーツ用品メーカーらしいデザインや機能性、柔らかい履き心地を備える】