平賀運送、人材確保・定着に力 未経験者を積極採用
物流企業
2016/10/10 0:00
【岡山】平賀運送(平賀哲也社長、岡山市中区)は人材の確保・定着に向けて様々な取り組みを行っている。7月にホームページ(HP)をリニューアルしスマートフォン(スマホ)に対応するとともに、8月には社員や家族、協力会社などを対象に、「ふれあい大感謝祭」を本社で初開催した。今後は、イメージキャラクターも作製していく予定だ。 更に、同社はドライバー未経験者を積極的に採用しており、中・大型運転免許の取得費用を全額補助する制度を整備。既に6人が制度を活用しており、うち2人は取得に挑戦中で、4人は現場で活躍している。今後もより多くの未経験者を育成していく構えだ。 HPは、スマホで会社情報をチェックする若い人に合わせて改良。加工から配送まで一貫して請け負う同社の強みをアピールする一方で、交流サイト(SNS)のフェイスブックとも連動させ、日常の出来事などをアップしている。また、深夜にHPを見て電話を掛けてくる応募者を取り逃がさない社内体制も整えた。 感謝祭では、焼き鳥や焼きそば、巻き寿司、バーベキューなどのフードコーナーのほか、お菓子つりやヨーヨーつりなど子供向けのアトラクションを用意。300人が来場し、用意したバーベキュー用の肉50キロがほとんど無くなるなど盛況だった。 福利厚生の一環として社員の離職率を下げるのが狙いの一つで、今後も「年1回か2年に1回のペースで続けていきたい」としている。平賀充志取締役(29)は異業種交流会に出席し、トラック業界以外からの意見を聴いてPRを強化していく必要性を実感。イメージ戦略を強化しているのもその一環だ。 平賀氏は「異業種からは『そもそも運送会社が何をやっているかを一般の人は知らないのではないか。もっとPRが必要』との意見をもらった。業界は長時間労働がネックと思っていても、ドライバーは一人で外に出られる楽しみもある。また、大手宅配業者の活躍もあり、業界にそんなに悪いイメージを持っていないかも知れない。どんな職種かを理解してもらう努力が必要だ」と話している。(江藤和博) 【写真=感謝祭では焼き鳥や焼きそばのコーナーを用意】