リノベーションコンテナ、凍らせず鮮度を維持 太陽光で24時間換気 JR貨物南関東ロジ
物流企業
2016/10/10 0:00
ジェイアール貨物・南関東ロジスティクス(佐々木淳社長、東京都品川区)と日本事業者団体連合会(大村幸市理事長)は6日、二つのリノベーションコンテナ、凍らせずに食材の鮮度を維持する「氷感SO庫(ひょうかんそうこ)」、太陽光を活用して24時間換気する「SORAコン(そらこん)」の試作品のプレゼンテーションイベントを開催した。引き続き、実証実験を進めて早期の商品化を図る。 佐々木社長は両コンテナの特徴を説明し、「11、12の両月に実際に荷物を入れて実験する。フォークリフトでの積み下ろしなども行って安全を確保し、顧客の信頼を得られるコンテナにして広く流通面で活躍して欲しい」とあいさつした。 日本貨物鉄道(JR貨物)の田村修二社長は「画期的な開発だ。JR貨物グループは低温輸送や海上輸送に弱いが、この分野の市場は拡大すると思う。その中で、このコンテナは強力な武器になる。まだ試作段階だが、様々な試験と併せてマーケティングを行い、できるだけ早期に商品化して欲しい。グループとして強力にバックアップしていく」と述べた。 全国通運(東京都中央区)の杉野彰社長は「市場ニーズに応える意欲的な取り組みに感謝したい。物流業界では、ドライバー不足などにより安定的な輸送力の確保が大きな課題となっており、その解決にも貢献すると思う。これまでの輸送の常識を変える可能性がある」と期待を寄せた。 同様のプレゼンテーションイベントは、16日に仙台貨物ターミナル駅(仙台市宮城野区)、23日に京都貨物駅(京都市下京区)、30日に福岡貨物ターミナル駅(福岡市東区)でも開催する。(高橋朋宏) 【写真=試作品のプレゼンテーションイベントを開催(東京会場)】