静ト協女性部会、児童養護施設で乗車体験 運送への興味・理解促進
団体
2016/09/15 0:00
【静岡】静岡県トラック協会の女性部会(鈴木妙子部会長)は3日、児童養護施設「牧場の家」(袋井市)で、社会貢献事業の一環としてトラック乗車体験会を開いた。共同生活を送る2~17歳の入所者30人とトラックを通じて触れ合い、運送事業への興味や理解の促進を図った。 鈴木部会長は「トラックや交通安全について一緒に勉強をするため、皆さんのところにやって来た。遊びながら、楽しく勉強したい」とあいさつ。杉山まりこ幹事が「トラックは皆さんが生活するのに必要な食べ物や、新幹線まで運ぶなど、とても大事な仕事をしている。今日はトラックを持って来ているので、乗車体験をしてもらって、分からないことはいろいろ質問して欲しい」と呼び掛けた。 乗車会は施設駐車場で実施。大岡建材(大岡利直社長、袋井市)と油屋運送(玉井まゆみ社長、同)の大型車2台を使った。運転席や助手席からの風景を確認するとともに、ハンドルを握って運転者気分を楽しんだ。座席後部の寝台に寝そべる、子供の姿も見られた。 ボディー側面のウィング開放時には、全員が歓声を上げて拍手。荷台に乗車し、手や顔にすすが付いても、気にすることなく遊んだ。 ドライバーの山鹿真久氏(大岡建材)とドライバー経験者の藤田千春氏(油屋運送)が、運転席の子供にアクセル、ブレーキといった運転部品の役割や、デジタルタコグラフ、ドライブレコーダーなど先進の装備機器について説明。また、交通安全に向けた講話では、「ドライバーからは見えない場所があることに気を付けて、路側帯では必ず内側を歩いて欲しい」「大型トラックが通ると、風圧が発生して危険。巻き込まれないように注意が必要」とそれぞれ訴えた。 最後に、記念品を贈呈。入所者代表は「楽しい時間を過ごすことができた」と謝辞を述べた。 大岡正枝副部会長は「楽しかったと言ってもらい、幸せに思う。今日の体験を思い出して、将来ドライバーの仕事に興味を持ってくれればうれしい」と話した。(奥出和彦) 【写真=2台の大型トラックに体験乗車】