ビーアイ運送、複合型センター稼働 共配サービスを提供
物流企業
2016/09/05 0:00
【青森】ビー・アイ運送(二階堂充社長、仙台市宮城野区)の共同配送拠点、八戸ロジスティクスの物流センターが完成し、本格稼働した。自社物流センターとしては宮城県大和町の「東北総合物流センター」に続く2番目の施設で、8月27日に現地見学会と落成パーティーを開いた。 同社では特定顧客専用の物流サービスや共同配送などを、東北各県21拠点のネットワークで展開。青森県は4拠点体制で、専用サービスを行う「営業所」と一般貨物の共同配送を提供する「ロジスティクス」を、青森市と八戸市にそれぞれ開設。 八戸ロジスティクスは2003年、八戸市沼館地区に設置し、地元スーパーの食品配送などを行ってきた。しかし、同スーパーの統廃合に伴いメイン業務を失い、「存続か閉鎖か」を迫られたが、「全社でも物流品質の高い拠点」(二階堂社長)として存続を決定。15年3月に八戸総合卸センター地区(八戸市長苗代)の物件を取得し、新たなスタートを切った。 物件は米穀卸の工場で、同年4月から事務所兼物流センターへの改修工事を進めていた。敷地面積が2460平方メートル。一部2階建ての施設で、事務所を含めた延べ床面積は1260平方メートル。 八戸エリアの共配拠点に位置付け、保管型(DC)と通過型(TC)の機能を兼ね備える。複合型物流センターで常温庫730平方メートル、冷蔵庫130平方メートル、保冷庫は180平方メートルを有する。1階と2階の間には、バーチレーター(垂直搬送機)を設置した。車両は4トン車4台(冷蔵車2台)、10トン車6台(4台)を配置。スタッフはパートを含め17人体制で、共配サービスを提供する。 落成式には、荷主らに加え青森県内4拠点のスタッフも出席。二階堂氏が八戸ロジの存続に触れ、「鈴木智美所長以下、全員が存続に向かって取り組む姿に感動し、決断した。今後は、より一層のチームワークで、現場力向上に努め、荷主から信頼されるパートナーとして評価を得られるよう、まい進しよう」とあいさつした。(黒田秀男) 【写真=DC・TC機能を兼ね備える複合型物流センター】