三菱地所、神戸にBTS型施設 食品加工センター併設
産業
2016/06/23 0:00
三菱地所は17日、神戸市北区で物流施設ロジクロス神戸三田の建設工事に着手した、と発表した。北近畿地方でスーパーやレストランなどを手掛ける、さとう(佐藤総二郎社長、京都府福知山市)の専用施設。ロジクロスシリーズとして初のBTS(特定企業入居)型施設であるとともに、関西圏で初めての開発となる。食品を加工するプロセスセンターを併設した3温度帯の物流拠点とする計画で、2017年6月の竣工を目指す。 ロジクロス福岡久山(福岡県久山町)、ロジクロス厚木(神奈川県厚木市)に続く第3弾。 中国自動車道と六甲北有料道路・神戸三田インターチェンジから2キロと近く、西日本広域をカバーできる。工場や倉庫が集積した工業団地に位置しており、24時間稼働が可能。周辺には住宅地も多く、労働力を確保しやすい。 敷地面積2万平方メートル、2階建てで延べ床面積1万4400平方メートル。庫内は冷蔵、冷凍、常温の3温度帯とし、鮮魚、精肉、総菜を加工するプロセスセンターを備える。共用部にはLED(発光ダイオード)照明を採用するなど、環境にも配慮。施設計画は日本政策投資銀行のDBJグリーンビルディング認証制度で、2番目の高評価となる四つ星を取得している。 さとうは、総合流通サービス企業としてショッピングセンター、スーパー、ホームセンター、専門店、レストラン、インターネット通販などを手掛け、グループで70店を展開している。福知山市にある既存の物流施設に加え、神戸市に新たな物流拠点を設けることで更なる商圏の拡大を目指す。 三菱地所では、今後も年間2~4件のペースで用地取得を進め、総合ディベロッパーとしての強みを生かした物流施設を供給していく。(吉田英行) 【写真=シリーズ初のBTS型施設(完成予想図)】