原田運送、中学生が職場体験 関東商事 物流拠点を訪問
物流企業
2016/06/06 0:00
【静岡】原田運送(原田周二社長、神奈川県横須賀市)は5月27日、横須賀市の依頼を受けて職場体験会を行い、中学2年の男子生徒2人を連れて荷主の関東商事(山田真介社長、同)の東富士部品物流センター(静岡県裾野市)などを訪問した。生徒は自動車部品の製造ラインや入出荷の様子を見学。トラックの死角についても学び、車への関心を高めた。(吉田英行) 中学校の授業の一環として毎年実施しており、今回は市立長井中学校2年の男子生徒2人が参加。原田社長の依頼を受け、トヨタ自動車東日本(白根武史社長、宮城県大衡村)の子会社で、自動車部品物流や倉庫保管、部品加工を手掛ける関東商事の東富士部品物流センターが、職場体験を受け入れた。 原田氏の引率で同センターを訪れた生徒は、関東商事の東富士物流管理室の田中幸宏室長から、会社概要、センターの業務内容、トヨタ自動車東日本の生産車種、部品輸送の流れ、トラックの種類などについて説明を受けた。 同センターでは、各部品メーカーから納品された部品を集約。トヨタ自動車東日本の岩手工場(岩手県金ケ崎町)、宮城大衡工場(宮城県大衡村)、東富士工場(静岡県裾野市)向けに供給している。協力運送会社は、原田運送を始め10社で、配車は1日80便体制。また、自動車の燃料パイプなどに使われる集合配管という部品の製造も手掛ける。 座学に続き、センター内を見学。部品の材料を積んだトラックが時刻通りに到着し、フォークリフトを使って手際良く荷下ろしする様子や、熟練スタッフの手作業による集合配管の加工作業、無駄を徹底的に省いた製造工程に、生徒は驚いた様子だった。 また、協力会社の工場も訪れ、集合配管を自動生産する先進的なロボットを見学。スタッフの指導で集合配管を実際に加工する体験もした。 屋外では、グループ会社の大型ウィング車に乗って、運転席からの死角を体験。バックミラーを使っても運転席から確認できない部分があることを学んだ。 質疑応答で、生徒が「(トヨタ自動車東日本の生産車種のうち)一番売れている車と、売れていない車はどれか」と質問。田中室長は「プリウスやアクアの販売が好調。一方、大臣などの偉い人が乗るセンチュリーは、ライン製造ではなく手作りのため、月に1台くらいしか作れない」と答えた。 【写真=生徒に説明する関東商事の田中室長】
