緊急輸送センター落成 北九州 県内3カ所目 想いつなぎ命守る
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2016/05/26 0:00
【福岡】福岡県トラック協会(眞鍋博俊会長)は18日、北九州緊急物資輸送センター(北九州市小倉北区)の落成式を開催した。「想(おも)いをつなぎ、命を守る、希望のエンジン!」をコンセプトに掲げ、緊急救援物資に込められた被災者への思いや尊い命を守り抜く意識、地域社会と共に力を合わせて歩む気持ちを打ち出した。同日、北九州市と「緊急物資輸送センターの使用に関する協定」を結んだ。(武原顕) 県内では、筑後(筑後市)、筑豊(飯塚市)に次いで3カ所目となる北九州緊急物資輸送センターの敷地面積は9300平方メートル。2階建ての鉄骨造りで、延べ床面積は2千平方メートルを確保した。 西港地区は、鉄鋼や化学など重厚長大・素材型産業の工場や運輸・倉庫が集積する生産・流通拠点。耐震強化岸壁を持つ砂津港に隣接し、災害時は海上を利用した物資輸送、離島避難者などを受け入れる。 緊急時には災害対策本部を立ち上げ、緊急物資輸送を展開する。地域住民の避難施設、医務室、ボランティア控室、緊急物資保管倉庫、4トントラック42台が駐車可能なヤードを整備した。 また、自衛隊及び医療機関のドクターヘリが発着できるヘリポート、適性診室、緊急時の調理スペース、防災対策・無線室、太陽光発電装置、自家発電装置、大小研修室、バリアフリー対応の多目的設備、 眞鍋会長は「東日本大震災、九州北部豪雨、そして4月14日に熊本地震が発生し、多くの尊い命が奪われた。南海トラフ巨大地震を始め、全国各地で大規模災害の発生が予想されている。万が一の自然災害への備えを通して、地域社会に貢献していきたい。東日本大震災が発生する1年前、県内4地区で緊急物資輸送センターの建設構想を決めた。将来的には、福岡地区を加えた4地区での開設を目指す」とあいさつ。 発生直後から熊本地震の被災地の熊本、大分両県を回った九州運輸局の竹田浩三局長は「交通インフラが寸断され、社会経済、国民生活は相当な打撃を受けている。県内4カ所で整備するこのプロジェクトの 続いて、北九州市の北橋健治市長は、熊本地震での職員派遣や緊急支援物資輸送に触れ、「トラック協会の迅速な対応で、北九州市からの緊急支援物資が市民の気持ちと一緒に被災地に届けることができた」と謝辞。東九州自動車道の延伸効果による代替ルートの確保、災害時における自治体の広域連携強化の必要性を示した。 福岡県の山崎建典副知事、全ト協の細野高広専務、九州・沖縄各県ト協会長、福岡ト協役員、地元政財界から多くの関係者が出席し、北九州市との施設利用協定の調印式、5台のラッピングトラックによる出発式を見守った。 【写真=支援物資を積み込んだ大型トラックが出発】
