物流ニッポン – 全国の物流情報が集まるポータルサイト

ヤマト運輸、オープン型宅配ロッカー 22年まで5000カ所設置

物流企業

2016/05/16 0:00

 ヤマト運輸(長尾裕社長、東京都中央区)と仏ネオポストグループのネオポストシッピング(アラン・フェラ社長)は11日、合弁会社パックシティージャパン(ジャン・ロラン・リュケ社長兼CEO=最高経営責任者、千代田区)を設立した。複数の宅配事業者が利用できる「オープン型宅配ロッカー」を2022年までに5千カ所以上に設置していく。  通信販売市場が拡大する中、ライフスタイルの多様化などで宅配便の再配達率が2割程度(年間7億2千万個)に上っていることから、ヤマト運輸は同業他社も利用できる宅配ロッカーの整備を検討。1月にネオポストとの連携を発表した。  パックシティージャパンは保有するロッカーを宅配事業者にレンタルする。ロッカーの愛称は「PUDO(プドー=Pick Up & Drop Offstation)」。  レンタルは、ロッカー丸ごとのほか、一列や一部分のみも可能。当面は宅配事業者のみに貸し出すが、将来的には小売事業者などへの貸し出しも検討するという。先進導入地のフランスでは小売事業者への貸し出し事例も少なくない。  ロッカーを設置するエリアの選定には、不在率が高い地域など、これまで積み上げてきたビッグデータを活用する。  利用方法は、不在連絡票を受け取り、再配達の届け先を希望のPUDOに指定、メール受信した二つの4桁のパスワードを入力し、タッチパネルで署名すると扉が開く。監視カメラや遠隔操作などで高いセキュリティーを確保する。  再配達の荷物ではなく、通販などで購入した商品を直接PUDOで受け取る仕組みは現在、開発している。(高橋朋宏) 【写真=通販などで購入した商品を直接PUDOで受け取る仕組みは開発中】





本紙ピックアップ

昭和梱包運送、水素ガスでエンジン良化

 昭和梱包運送(星野昌康社長、東京都文京区)は、梱包・発送と運送に次ぐ事業の構築を目指し、水素ガスを使ってエンジンの状態を良くするサービスを始める。4月以降、1月7日から営業を開始した埼玉ディストリビューションセンター(…

ミライノ、自動車部品輸送を受託

 ミライノ(愛知県清須市)は1月25日、新年会を兼ねた事業計画発表会を開催し、大手自動車メーカー系列の荷主企業から部品輸送を受託したことを橋本憲佳社長が明らかにした。輸送業務は年明けからスタートしており、今後は事業の柱の…

神戸港/夜間の海コンシャシー違法駐車、倉庫業者が敷地外に?

 神戸港で問題となっている夜間の海上コンテナシャシーの違法駐車について、海コン事業者から「ドライバーが敷地に駐車したにもかかわらず、倉庫業者が敷地外に出したため違反となったケースもある」と不満の声が上がっている。兵庫県ト…

スタンダード、軽商用EVを導入

 スタンダード(新井達也社長、広島市中区)は中国エリアの軽貨物事業者として初めて、EV(電気自動車)の企画・開発を行うASF(飯塚裕恭社長、東京都千代田区)の軽商用EV「ASF2.0」を導入した。1月29日に納車式を開き…

オススメ記事

昭和梱包運送、水素ガスでエンジン良化

 昭和梱包運送(星野昌康社長、東京都文京区)は、梱包・発送と運送に次ぐ事業の構築を目指し、水素ガスを使ってエンジンの状態を良くするサービスを始める。4月以降、1月7日から営業を開始した埼玉ディストリビューションセンター(…

ミライノ、自動車部品輸送を受託

 ミライノ(愛知県清須市)は1月25日、新年会を兼ねた事業計画発表会を開催し、大手自動車メーカー系列の荷主企業から部品輸送を受託したことを橋本憲佳社長が明らかにした。輸送業務は年明けからスタートしており、今後は事業の柱の…

神戸港/夜間の海コンシャシー違法駐車、倉庫業者が敷地外に?

 神戸港で問題となっている夜間の海上コンテナシャシーの違法駐車について、海コン事業者から「ドライバーが敷地に駐車したにもかかわらず、倉庫業者が敷地外に出したため違反となったケースもある」と不満の声が上がっている。兵庫県ト…

スタンダード、軽商用EVを導入

 スタンダード(新井達也社長、広島市中区)は中国エリアの軽貨物事業者として初めて、EV(電気自動車)の企画・開発を行うASF(飯塚裕恭社長、東京都千代田区)の軽商用EV「ASF2.0」を導入した。1月29日に納車式を開き…

Share via
Copy link
Powered by Social Snap