ふそう、キャンター新モデル披露 燃費国内トップレベル
産業
2016/05/02 0:00
三菱ふそうトラック・バス(マーク・リストセーヤ社長兼CEO=最高経営責任者、川崎市幸区)は4月26日、小型トラック「キャンター」2016年モデルの発表・披露会をリビエラ逗子マリーナ(神奈川県逗子市)で開いた。エンジンのソフトウエア改良などで、小型ディーゼルトラックとして国内トップレベルの低燃費を実現。高級感のある内装により快適性を高めるとともに、運転のしやすさも追求している。同日から全国で発売した。(吉田英行) 燃費性能に優れた4P10型エンジンを搭載。主にソフトウエアの変更で燃焼効率を高め、1リットル当たり11.6キロという低燃費を達成。総重量5~7.8トンクラスの小型トラックでは国内トップレベル。15年度重量車燃費基準を5~10%クリアしており、自動車重量税と自動車取得税が軽減される。 また、ドライバーの立場を最優先する「ドライバーズファースト」をコンセプトに、キャビンの快適性や機能性、運転しやすさを大幅に高めた。 キャビンは、黒とシルバーを基調とする高級感のある内装に一新。運転席シートにはサイドサポートを採用し、ホールド感を持たせるとともに、座面クッションを拡大。疲れにくく快適な運転環境とした。 更に、ダッシュボードにヘルメットを入れることができたり、中央部シートの背もたれを倒すとトレー、マガジンラックになるなど、収納スペースも広げた。 坂道発進での後退を防ぐヒルスタートアシスト機能も搭載。ブレーキペダルからアクセルペダルに足を移すまでの間、一時的にブレーキを保持する。二つのクラッチを瞬時に切り替えることで動力伝達効率も高め、シフトチェンジのショックを低減している。 価格は、アイドリングストップ&スタート付きキャブ付きシャシーで429万9千円(税込み)。 発表会で、三輪為夫副社長は「新モデルには、日本の物流を支える全てのドライバーをサポートしたいという思いが込められている。優れた燃費性能で経済性の良さも実感してもらえるだろう」と自信をみせた。 【写真=運転者の立場を最優先に開発されたキャンター新モデルと三輪副社長(中央)】