物流ニッポン – 全国の物流情報が集まるポータルサイト

兵ト協、アイナッツ機材を倍増 待ち時間の長期化改善

団体

2016/02/29 0:00

 【兵庫】兵庫県トラック協会(福永征秀会長)は、ナスバネットのインターネット適性診断システム「アイナッツ」の貸し出しサービスを利用する会員が多く、待ち時間が長期化しているため、2月から専用機材を倍増して改善を図った。  アイナッツの貸し出しは、2014年4月から独自にパソコンや運転操作などの機材を1セット導入して開始。利用者の増加に伴い、9月には2セット目を購入した。15年末時点では、16年12月まで予約で埋まるほど需要が高まった。  課題となった待ち時間の短縮に向け、1月に2セット増やし、計4セットに拡充した。現在では、予約すれば7月には利用できるまで改善している。  貸し出し期間は、最短3日から最長2カ月で、利用実態は1カ月、2カ月がそれぞれ半数を占める。適性診断の所要時間は最低90分。事業者のドライバー数で見ると、20~50人規模が70%近くに上る。地域別では、遠方、隣接で偏りなく。ほぼ全域で利用されている。  受診料は、兵ト協が助成しており、機材の貸し出しを含めて会員であれば無料。機材は、取りに来るのが原則だが、利用者の費用負担で宅配に応じている。対象は一般診断に限られ、カウンセリングが必要な初任や適齢などは利用できない。  兵ト協では、会員サービス強化の一環として、アイナッツを支部に整備する取り組みを08年10月に着手。09年6月にかけて丹有、兵庫、西神戸、明石、北播、西播、但馬、淡路の8支部に設置した。  15年2月から16年1月末までの利用実績は、貸し出し分と各支部を合わせて2月が416人と最大、最少は12月の177人で、総数は3777人。(渡辺弘雄 【写真=会員サービス強化の一環として、機材を支部に設置している】





本紙ピックアップ

公取委と中企庁、研究会発足

 公正取引委員会と中小企業庁は、サプライチェーン(SC、供給網)全体での適切な価格転嫁の取引環境実現に向けた官民の検討を開始した。現状の買いたたき規制の執行強化に加え、下請代金支払遅延等防止法(下請法)の改正を視野に、「…

北海道半導体人材育成推進協、物流課題調査へ検討会

 北海道で半導体関連産業の基盤強化を目指す「北海道半導体人材育成等推進協議会」は、関連する物流課題を調査するとともに、専門の検討会を設ける。秋ごろをメドに初会合を開き、年度内に現状の課題と対応策を整理する。18日、札幌市…

ヤマトオートワークス、事業者の最適稼働に貢献

 ヤマトオートワークス(金井宏芳社長、東京都中央区)は「稼働を止めない」を掲げ、物流・運送事業者のアセットの最適稼働に貢献している。整備計画や実績はデジタルデータで顧客と共有し、営業担当が顧客を月1回訪問して掛かったコス…

北陸道開通後/NEXCO調べ、農水産品の輸送量8倍

 中日本高速道路と東日本高速道路のNEXCO2社が19日発表した北陸自動車道に関する調査によると、部分開通された1972年から50年で、北陸から全国に向けた農水産品の輸送量が8倍に増えたことが分かった。新潟、富山、石川、…

オススメ記事

外国人労働者雇用、「社会全体の適応」重要

 人手不足を背景に、外国人労働者の採用が増えている。永住権のある外国人の採用をはじめとした従来の雇用の枠組みに加え、外国人在留資格の「特定技能制度」に自動車運送業が追加されるなど、様々な背景の外国人労働者が活躍できるよう…

公取委と中企庁、研究会発足

 公正取引委員会と中小企業庁は、サプライチェーン(SC、供給網)全体での適切な価格転嫁の取引環境実現に向けた官民の検討を開始した。現状の買いたたき規制の執行強化に加え、下請代金支払遅延等防止法(下請法)の改正を視野に、「…

北海道半導体人材育成推進協、物流課題調査へ検討会

 北海道で半導体関連産業の基盤強化を目指す「北海道半導体人材育成等推進協議会」は、関連する物流課題を調査するとともに、専門の検討会を設ける。秋ごろをメドに初会合を開き、年度内に現状の課題と対応策を整理する。18日、札幌市…

ヤマトオートワークス、事業者の最適稼働に貢献

 ヤマトオートワークス(金井宏芳社長、東京都中央区)は「稼働を止めない」を掲げ、物流・運送事業者のアセットの最適稼働に貢献している。整備計画や実績はデジタルデータで顧客と共有し、営業担当が顧客を月1回訪問して掛かったコス…

Share via
Copy link
Powered by Social Snap