関東地域、大型車通行適正化 安全性向上むけ初会合
団体
2016/02/04 0:00
関東地域のトラック協会や道路管理者、行政機関などが、大型車両の走行に関する情報交換や取り組みの連携を通じて安全性の向上を図る協議会が発足した。重量超過車両が後を絶たないことや、道路の老朽化が進んでいることを、協議会を通して社会一般に強くPR。違反車両を根絶するとともに、運送事業者に違反をさせないよう荷主への意識改革を促す。 1月29日、大型車通行適正化に向けた関東地域連絡協議会(中村正次座長、関東地方整備局地域道路調整官)を立ち上げた。行政に加え、千葉、東京、神奈川のトラック協会や高速道路会社、警察などが参加。中村地域道路調整官は「道路の老朽化が進み、安全性が危ぐされている。関係者で情報を共有して効果的な取り組みにつなげたい」とあいさつした。 関東地整局管内の橋りょうのうち、建設から50年を超えるのは2013年度時点で全体の21%。これが10年後には42%、20年後には62%まで増えることが見込まれている。 協議会では、こうした現状や重量超過車両が及ぼす影響、特殊車両通行許可制度などの広報に注力していく方針。新聞などの媒体を利用することに加え、専用のホームページ(HP)やチラシ、パンフレットをつくる。 トラック事業者に違反しないよう求めるとともに、荷主にも、事業者に対して無理な要求をしないよう促す。併せて、大型車自体のイメージが低下しないよう配慮する。(土屋太朗) 【写真=千葉、東京、神奈川のトラック協会も参加】