石ト協、「幸せな仕事」PR パンフ作成新卒採用を後押し
団体
2016/01/11 0:00
【石川】石川県トラック協会(谷本義治会長)は労働力確保対策の一環として、業界のPRパンフレットを作成した。若者に興味を持ってもらえるよう、漫画の登場人物が物流の重要性を再考するストーリーも掲載。1月から県内の全高校、大学、ジョブカフェやハローワークといった就職支援機関に配布し、会員企業の新卒採用を後押しする。 これまでもテレビやラジオのCMを制作し、特に若年者に向けて積極的にPR活動を展開してきた。その取り組みを推し進め、今回は生徒や学生にターゲットを絞り、ピンポイントで訴求効果を狙った。 まず手に取ってもらうため、あえてコンパクトなB5判サイズで編集表紙もおにぎりを手にした写真と「運ぶ。」の文字だけで、一見しただけでは運送業界の冊子とは分からないデザインにした。 次のページから、コメの収穫、具材確保、工場での加工を経て、商品が店頭に並ぶ「おにぎりを巡る物語」を写真とイラストで紹介。更に、コンビニエンスストアでおにぎりを購入した男女の高校生が、ちょっとしたきっかけで配送側の苦労を想像するエピソードも漫画で描かれている。 16ページの中で、トラック輸送の役割や災害時の活躍、ドライバーの業務、運転免許取得手順などを説明。より身近に思ってくれるよう、先輩となる若手ドライバーのインタビューも載せた。 「届ける」ことを「幸せな仕事」と感じた2人は、トラック事業者への就職を選択。最後に「未来を運ぶ君たちへ」とし、「夢と誇りを持ち、共に走り続ける仲間を求めています」とのメッセージで締められている。本格的な配布に先立ち、12月21日に北村誠専務、天田敏勝事務局長らが金沢市内の高校に足を運び、完成したばかりのパンフレット50部を代表者に手渡した。4千部を印刷したが、希望があれば随時、増刷する計画。また、今後は石ト協のホームページにもアップし、常に閲覧できるようにする方針だ。(河野元) 【写真=漫画の登場人物が物流の重要性を再考するストーリーも掲載】