物流ニッポン – 全国の物流情報が集まるポータルサイト

ウィングヤマグチ、撃退ドットマン導入進む 特殊レンズで視覚混乱

産業

2015/10/05 0:00

 倉庫や物流センターの害鳥駆除を手掛けるウィングヤマグチ(安田諭司社長、福岡市中央区)が開発した、特殊レンズの視覚効果で害鳥を追い払う「撃退ドットマン」の導入が大手物流企業や飼料メーカー、電力事業者、鉄道事業者、携帯電話会社などで進んでいる。(上田慎二)  特殊なドット(点)柄と偏視覚レンズの組み合わせで鳥の視覚を混乱させ、設置箇所に近付けないようにする仕組み。プレート(またはテープ)状のドットマンは、簡単に切断、加工、取り付けでき、防鳥ネットよりコストを低減できる。  ザインは、自然界で警戒色とされる黄色と黒の組み合わせ。距離感をつかめない3Dレンズで、鳥が装置に慣れることを防ぎ、駆除効果は継続する。  設置キット(ワイヤー、金具)や、販売代理店による施工サービスで、鉄骨、屋根、橋梁(きょうりょう)など、様々な場所、資材に取り付けることができる。  鳥駆除の新技術として、国土交通省の新技術情報提供システム「NETIS」、首都高速道路(菅原秀夫社長東京都千代田区)の新技術活用システム、福岡県、福岡市、宮崎県の新技術紹介制度に、それぞれ登録されている。  安田社長は「食品や飼料を扱う倉庫や物流センター、糞(ふん) 害による金属の腐食を恐れる鉄鋼メーカーからの合いが増えている。害鳥は家畜や人の伝染病の原因としても懸念されており、職場の衛生改善に役立てて欲しい」と話している。 【写真=倉庫内に取り付け害鳥をシャットアウト】





本紙ピックアップ

暫定税率廃止法が成立

 ガソリン税(揮発油税)の暫定税率廃止法が11月28日の参院本会議で可決、成立した。ガソリン税での12月31日の廃止を規定するとともに、軽油引取税でも2026年4月1日に廃止することや、軽油の旧暫定税率廃止に当たって運輸…

農水省「備蓄米放出」、倉庫会社に保管料支援

 農林水産省は、政府備蓄米の放出に伴い本来の保管料を収受できなかった倉庫会社への支援を決めた。2025年度末までの保管料に加え、当初見込んでいなかった運送費用や、出庫を急いだことで生じた経費を支援する。その上で、同省は備…

車体課税見直し報告書、自治体の財源維持を

 総務省が設置している地方財政審議会の自動車関係税制のあり方に関する検討会(小西砂千夫座長、地方財政審議会会長)は11月21日、自動車の車体課税の見直しに当たって報告書を取りまとめ、地方自治体の財源として、引き続き重要な…

自動運転「L4」実用化PT、導入ガイドブック公開へ

 レベル4(L4、特定条件下での完全自動運転)トラックの2030年ごろの実用化に向け、大型車メーカー、大手物流事業者などで構成するプロジェクトチーム(PT)は、技術開発と走行環境の整備に向け、新東名高速道路で総合走行実証…

オススメ記事

暫定税率廃止法が成立

 ガソリン税(揮発油税)の暫定税率廃止法が11月28日の参院本会議で可決、成立した。ガソリン税での12月31日の廃止を規定するとともに、軽油引取税でも2026年4月1日に廃止することや、軽油の旧暫定税率廃止に当たって運輸…

農水省「備蓄米放出」、倉庫会社に保管料支援

 農林水産省は、政府備蓄米の放出に伴い本来の保管料を収受できなかった倉庫会社への支援を決めた。2025年度末までの保管料に加え、当初見込んでいなかった運送費用や、出庫を急いだことで生じた経費を支援する。その上で、同省は備…

車体課税見直し報告書、自治体の財源維持を

 総務省が設置している地方財政審議会の自動車関係税制のあり方に関する検討会(小西砂千夫座長、地方財政審議会会長)は11月21日、自動車の車体課税の見直しに当たって報告書を取りまとめ、地方自治体の財源として、引き続き重要な…

自動運転「L4」実用化PT、導入ガイドブック公開へ

 レベル4(L4、特定条件下での完全自動運転)トラックの2030年ごろの実用化に向け、大型車メーカー、大手物流事業者などで構成するプロジェクトチーム(PT)は、技術開発と走行環境の整備に向け、新東名高速道路で総合走行実証…

Share via
Copy link
Powered by Social Snap