静ト協女性部会、児童養護施設を訪問 トラックの役割説明
団体
2015/09/21 0:00
【静岡】静岡県トラック協会の女性部会(鈴木妙子部会長)は12日、児童養護施設の静岡ホーム(静岡市葵区)を訪問した。トラックとの触れ合いによる子供たちの社会教育と、運送事業への興味や理解促進を目的に、初めて実施。2~18歳の入園者のうち、小学校に通う児童27人が参加した。 鈴木部会長は「皆さんと一緒に運送の仕事や交通安全について勉強をするためにトラックを持ってきた。荷台に乗ってもらったり、運転席に座ってもらいながら、楽しい時間を過ごしたい」とあいさつした。 本部の早川和訓課長代理が、トラックの役割や仕事について小冊子を配布しながら説明。緑と白のナンバープレートの違いも、料金を徴収するタクシーとバスに例えて分かりやすく解説した。 グラウンドには、鈴崇運輸(鈴木社長、同区)とエムツー静岡(杉山まり子社長、駿河区)の大型車2台を準備。幼児入園者10人も加わり、運転席や荷台への乗車をはじめ、パワーゲートに乗っての昇降体験を通じて、楽しみつつトラックの機能を学んだ。 また、交通安全についても学習し、高学年児童が運転席に座って、トラックの前や両サイドに見えない位置があることを確認。ドライバーの海野てるみ氏(エムツー静岡)が、特に見えにくい場所を指摘し、「大きなトラックが来た場合には、近寄らないことが一番いい」と注意を呼び掛けた。 終了後、鈴木氏や大岡正枝副部会長、藤田一敏園長らが懇談。藤田氏が、入園者の就職事情や施設運営面での問題点を説明する中、参加者からは「大変勉強になった」「就職時にはぜひ、運送業界に興味を持って欲しい」といった感想が聞かれた。(奥出和彦) 【写真=体験を通じて、楽しみつつ機能を学ぶ】