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丸全昭和運輸社長 浅井俊之氏、売上1千億円突破へ メーカー系企業をM&A

物流企業

2015/06/18 0:00

 丸全昭和運輸は今期(2016年3月期)、第5次中期経営計画の最終年度を迎えた。重点施策に掲げた川下物流の獲得やサードパーティー・ロジスティクス(3PL)拡大が順調に進んだことに加え、2月の日本電産ロジステック(現丸全電産ロジステック)買収が奏功し、売上高は目標の1千億円を突破する見通しだ。就任4年目を迎える浅井俊之社長に、進ちょくと今後の戦略を聞いた。  ――2015年3月期決算をどう受け止めているか。  前期は連結売上高が前の期比5.8%増と、伸び率が大きかった。要因は、日用雑貨をはじめとする川下物流と新規3PLの受注。日本電産ロジステックを迎え入れ、第4四半期からグループ売り上げに反映できたことも大きい。  昨年から特積事業者を中心に始まった適正運賃収受の運動を受け、荷主の理解が深まったことも影響した。好業績を受け、株主配当を1円増配。ベースアップも行い、株主と社員に還元する。  ――日本電産ロジ子会社化のメリットは。  平湖(中国・浙江省)をはじめアセットを持っている点が魅力。海外ネットワークを拡充するとともに、以前から当社が手掛けている中国国内でのトラック輸送と有機的に結び付けるなど、ノウハウ・経営資源を融合していく。  一方、国内でも当社の拠点の無い秋田、福島、群馬、長野、京都の各府県にネットワークがある。国内で通関業務を始めたほか、メキシコの生産拠点からの出荷、ベトナムやタイからの3国間輸送を計画している。  ――中計はいよいよ最終年度を迎えた。  目標の売上高1千億円が目前に迫った。今期は目標を上方修正し、前期比8.8%増の1030億円を見込む。当社はいい意味で堅実だが、成長のスピードが他社に比べて遅い。大台に向け、名実とも1千億円企業となるよう品質向上への努力が必要だ。  ――引き続き、M&A(合併・買収)を加速させる。  当社の歴史を振り返ると、第1期は丸十運輸倉庫(宍戸春二社長、東京都港区)などを買収して名古屋以西の路線免許を取得。第2期は昭和電工やライオンといったメーカー企業の物流子会社を買収してきた。今回のM&Aもその延長線上と言える。日本電産グループの新たな業務を取り込んでいきたい。  M&Aは規模拡大が目的ではない。商権のあるメーカー系物流企業、海外でアセット・人材・現地免許を持つ日系企業のM&Aを視野に入れる。  ――人材面の強化は進んでいるか。  若手社員から何人かを選抜し、経営の視点で会社に対して建設的な提言を行ってもらう「MJBM(マルゼン・ジュニア・ボード・ミーティング)」を、一昨年に立ち上げた。職制でもない、同期生でもないラインをつくり、経営感覚を身に着けてもらうのが狙いだ。私が座長となり、月1回、意見交換している。  部門間の横の連携も深まってきた。3PLを事業の柱にしたことで、各部門の連携が必要となったことが大きい。こうした意味でも3PLは成長の原動力になった。  文 吉田英行  写真 土屋太朗  あさい・としゆき 1945年生まれ。68年愛知大学卒業、丸全昭和運輸入社。96年中部支店長、2001年取締役、05年常務、09年代表取締役専務。12年6月から現職。  ◆企業メモ◆1931年丸全昭和組として創立。47年丸全昭和運輸に改称、63年東京証券取引所第1部上場。71年国際航空貨物取扱業務に進出、82年引越業務スタート、2010年中国でトラック事業開始、11年創立80周年記念式典を挙行。15年3月期の連結売上高は946億7200万円、経常利益53億9100万円。





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