千ト協、会数員過去最多に 増員キャンペが奏功
団体
2015/06/01 0:00
【千葉】千葉県トラック協会(西郷隆好会長)は5月20日、理事会を開き、事業報告などについて討議した。期末会員数は1756社で、2001年度の1733社を抜き過去最多になった。一般社団法人移行後に始めた会員増員キャンペーンの効果によるもので、15年度も継続して加入促進を呼び掛ける。(佐々木健) 独自に展開する「千ト協事業用トラック総合安全プラン2009」の経過報告では、人身事故の発生件数が前の年比8件増の756件、死者数が7人増の19人、負傷者数が32人増の1041人と、これまでの減少傾向から一転して悪化。追突事故が最多で、人身事故件数の51.2%に当たる387件をに上った。 安全プランでは、18年度までに人身事故発生件数を520件、死者数8人、負傷者数720人以下にすることを決めており、15年度事業計画では追突防止対策に重点を置き、事故防止の関連事業の活動を拡充していく。 決算は交付金収入が7億1192万円、会費収入などは2億5725万円となった。 交付金事業では、デジタルタコグラフ(デジタコ)の装着費用助成が大幅に超過し、予算3850万円に対し、決算は7359万円となった。不足分は、近代化基金から3600万円を取り崩して対応する。 会員事業所が保有する車両約4万台に対し、既に1万6千台がデジタコやドライブレコーダーを装着していることから、15年度は装着率50%を目指し、助成を増額する。 また近代化基金運用では、債券の償還期間延長を決定した。従来5年満期の商工債券で運用していたが、より利率の高い10年満期債券に切り替える。切り替わるのは、15年度中に償還される6億8千万円分。現在0.45〜0.7%で運用しているが、新規5年物では利率が0.25%に低下するため、0.55%の10年物と、5年物などを組み合わせて運用する。 【写真=事業報告などについて討議】