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ツインカプセラ&aiwell、血液の保冷輸送で提携 常温郵送でも温度管理

テック

2021/12/23 12:20

 JAXA発ベンチャーのツインカプセラ(宮崎和宏社長、茨城県つくば市)と東京工業大学発ベンチャーaiwell(馬渕浩幸社長、東京都千代田区)は20日、超高性能断熱保冷容器を血液検体の保冷輸送に活用する実証実験に関する業務提携契約を締結した、と発表した。
 aiwellは、自宅にいながら病院と同精度の血液検査ができる微量採血キット「aiwell CARE」を販売している。検査用の血液検体は、採取から検査・分析を実施するまでの間、厳格な温度管理が不可欠。一方、ツインカプセラの超高性能断熱保冷容器は、外部の温度変化の影響をほとんど受けず長期間温度維持が可能で、両者のニーズが合致し、今回の提携に至った。
 実証では、採取した血液を封入したaiwell CAREの採血管をツインカプセラの保冷容器内に格納。自宅などを想定した場所から検体分析センターまで、常温の郵送サービスを用いて「保冷輸送」を行う。また、試験に使う保冷容器に付属するIoT(モノのインターネット)デバイスによりリアルタイムで輸送中の検体温度を監視。詳細温度データや運用性に関するフィードバックを製品に反映し、最終製品の完成度向上を図る。(根来冬太)

小型回収カプセルの断熱保冷容器技術を活用




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