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2人乗務特例/車内ベッド、安全確保「規定なし」 国際基準存在せず 基準づくりへ検討 国交省 WP29提起も視野

行政

2023/08/15 2:50

 2024年4月から適用される改正改善基準告示では、拘束時間や休息期間の要件を緩和できる「2人乗務特例」を拡大する。ただ、拡大の要件となる「車両内ベッド」について、道路運送車両法に基づく安全確保の規定はなく、国際基準も存在しない。時間の有効活用の観点から特例適用が増えることが想定される中、国土交通省は、国連の自動車基準調和世界フォーラム(WP29)への提起も視野に、基準づくりに向けた検討を進めていく方針だ。(田中信也)

馬匹輸送での馬運車の運行実態などを踏まえ、厚労省労働基準局長が定める設備(ベッド)を備えている場合、拘束時間が最大28時間に延長




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