物流ニッポン – 全国の物流情報が集まるポータルサイト

滋ト協、高校で出前講座 トラック業界への理解を深めて

団体

2015/12/21 0:00

 【滋賀】滋賀県トラック協会(田中亨会長)は9日、人材確保対策の一環として取り組む「物流キャリア教育」の第1弾として、東近江市の県立八日市南高校を訪れ、出前講座を行った。(小菓史和)  県と協働で進める「滋賀にキラリ輝く七つ星事業」の一つ。就職を前にした高校生に、トラック業界への理解を深めてもらうことで、優秀な若年労働者の育成と運送事業の社会的地位向上につなげることが狙い。  2年生120人を対象に実施。田中氏は「物流は日本を支える大切な仕事。若い皆さんの潜在能力と同じように、大いに将来性がある。にもかかわらず、トラック輸送の重要性は、一般市民に正しく理解されているとは言いがたい」と強調。  その上で、「就職は人生の大きな分岐点であり、この授業を各自の将来を考えるきっかけにしていただきたい。一生を懸ける職業として、物流を選んでもらえる人が一人でも増えれば幸い」と呼び掛けた。  続いて、湖東支部の尾賀康裕支部長が講師を務め、自動車のナンバープレート、免許の種類、トラック輸送の社会的役割などについて、実物のプレートやビデオを使いながら分かりやすく解説した。  授業内容は、経営支援委員会(丸山義広委員長)が中心になって検討を重ねてきた。滋ト協が作成したWebドラマや、地元テレビ局で放映したドライバーを紹介する番組といった映像を多く使うことで、高校生に分かりやすいよう工夫。  今後、他の6支部でも順次開く計画で、2016年度は私立高校にもターゲットを広げ、運送業界を担う若年労働者の増加に役立てる。 【写真=田中会長が「この授業を各自の将来を考えるきっかけにしていただきたい」と呼び掛け】





本紙ピックアップ

愛媛/傭車費用急上昇、「運賃1.5倍」元請けに要請

 「2024年問題」が本番に入ったことを示すように、傭車費用が急上昇している。運賃の設定基準は一律ではなく金額も様々だが、愛媛県の元請運送会社が1.5倍に近い値上げを協力会社から要請されたケースもある。標準的な運賃には遠…

輸出航空貨物23年度18%減、統計開始以来「最低水準」

 航空貨物運送協会(JAFA、岡本宏行会長)がまとめた2023年度の航空貨物輸出量(混載)は、22年度比18.2%減の75万9419㌧だった。JAFAが統計を始めた1998年以降、最低の水準を記録した。新型コロナウイルス…

ヒサマツHD/セパレートボディー、車両ラインアップ追加

 ヒサマツホールディングス(久松孝治社長兼CEO=最高経営責任者、大阪市阿倍野区)は、自社グループで展開する「セパレートボディー」事業で、平ボディー車をラインアップに加えるなど、対応可能な車両の幅を広げている。冷凍車両の…

NX総研/国内貨物輸送量見通し24年度、経済低迷続き0.6%減

 NX総合研究所(田中博之社長、東京都千代田区)は18日、2024年度国内貨物輸送量の見通しの改訂値を発表した。総輸送量は前年度比0.6%減の41億1780万㌧となる。消費関連や生産関連貨物は回復傾向を示すものの、物価や…

オススメ記事

愛媛/傭車費用急上昇、「運賃1.5倍」元請けに要請

 「2024年問題」が本番に入ったことを示すように、傭車費用が急上昇している。運賃の設定基準は一律ではなく金額も様々だが、愛媛県の元請運送会社が1.5倍に近い値上げを協力会社から要請されたケースもある。標準的な運賃には遠…

輸出航空貨物23年度18%減、統計開始以来「最低水準」

 航空貨物運送協会(JAFA、岡本宏行会長)がまとめた2023年度の航空貨物輸出量(混載)は、22年度比18.2%減の75万9419㌧だった。JAFAが統計を始めた1998年以降、最低の水準を記録した。新型コロナウイルス…

ヒサマツHD/セパレートボディー、車両ラインアップ追加

 ヒサマツホールディングス(久松孝治社長兼CEO=最高経営責任者、大阪市阿倍野区)は、自社グループで展開する「セパレートボディー」事業で、平ボディー車をラインアップに加えるなど、対応可能な車両の幅を広げている。冷凍車両の…

NX総研/国内貨物輸送量見通し24年度、経済低迷続き0.6%減

 NX総合研究所(田中博之社長、東京都千代田区)は18日、2024年度国内貨物輸送量の見通しの改訂値を発表した。総輸送量は前年度比0.6%減の41億1780万㌧となる。消費関連や生産関連貨物は回復傾向を示すものの、物価や…

Share via
Copy link
Powered by Social Snap