物流ニッポン – 全国の物流情報が集まるポータルサイト

静ト協東部支部、首相宛て署名 拉致被害のサンライン社長長男救出へ

団体

2015/04/30 0:00

 北朝鮮に拉致された疑いのある、サンライン(御殿場市)の橘哲夫社長の長男、邦彦さん(当時19)を救出するため、静岡県トラック協会の東部支部(伊藤栄章支部長)が首相宛ての署名を集めた。  1月から2月末までに5296人が賛同。4月20日、橘氏に署名を手渡し、26日には拉致被害者の家族会、救う会、拉致議連、知事の会などが日比谷公会堂(東京都千代田区)で開いた国民大集会に届けられた。  邦彦さんは、12人の認定拉致被害者に次いで疑いの高い、70人ほどの「拉致濃厚」の一人。静岡県内では12人が挙がっており、2014年7月に北朝鮮が「安否再調査を行う」と発表した際には、解決への期待が広がっていた。  しかし、1年近く経過した現在でも進展が無いことから、拉致濃厚の家族で構成する救う会では、少なくとも国から拉致の「認定」を受けるべく行動を起こしていくという。  20日、橘氏は「長年、家族の中だけで息子の無事を祈ってきたが、この状況が全国に伝わるようトラ協の支部が働き掛けてくれたことに感謝している。拉致被害は、個人で踏み込んだ調査ができず、政府でなければ対応できない。一刻も早く息子が帰ってくるよう、国への働き掛けを強めたい」と決意を語った。  伊藤支部長も「我々の仲間の中に拉致被害者がいることは驚きだった。このような時こそ、支部として団結を見せる時。目指すところは被害者全員の帰還なので、支部としても問題解決を支援するため、これからも要望を続けたい」と話した。(梅本誠治) 【写真=伊藤支部長(右)から署名を受け取るサンラインの橘社長(20日)】





本紙ピックアップ

愛媛/傭車費用急上昇、「運賃1.5倍」元請けに要請

 「2024年問題」が本番に入ったことを示すように、傭車費用が急上昇している。運賃の設定基準は一律ではなく金額も様々だが、愛媛県の元請運送会社が1.5倍に近い値上げを協力会社から要請されたケースもある。標準的な運賃には遠…

輸出航空貨物23年度18%減、統計開始以来「最低水準」

 航空貨物運送協会(JAFA、岡本宏行会長)がまとめた2023年度の航空貨物輸出量(混載)は、22年度比18.2%減の75万9419㌧だった。JAFAが統計を始めた1998年以降、最低の水準を記録した。新型コロナウイルス…

ヒサマツHD/セパレートボディー、車両ラインアップ追加

 ヒサマツホールディングス(久松孝治社長兼CEO=最高経営責任者、大阪市阿倍野区)は、自社グループで展開する「セパレートボディー」事業で、平ボディー車をラインアップに加えるなど、対応可能な車両の幅を広げている。冷凍車両の…

NX総研/国内貨物輸送量見通し24年度、経済低迷続き0.6%減

 NX総合研究所(田中博之社長、東京都千代田区)は18日、2024年度国内貨物輸送量の見通しの改訂値を発表した。総輸送量は前年度比0.6%減の41億1780万㌧となる。消費関連や生産関連貨物は回復傾向を示すものの、物価や…

オススメ記事

愛媛/傭車費用急上昇、「運賃1.5倍」元請けに要請

 「2024年問題」が本番に入ったことを示すように、傭車費用が急上昇している。運賃の設定基準は一律ではなく金額も様々だが、愛媛県の元請運送会社が1.5倍に近い値上げを協力会社から要請されたケースもある。標準的な運賃には遠…

輸出航空貨物23年度18%減、統計開始以来「最低水準」

 航空貨物運送協会(JAFA、岡本宏行会長)がまとめた2023年度の航空貨物輸出量(混載)は、22年度比18.2%減の75万9419㌧だった。JAFAが統計を始めた1998年以降、最低の水準を記録した。新型コロナウイルス…

ヒサマツHD/セパレートボディー、車両ラインアップ追加

 ヒサマツホールディングス(久松孝治社長兼CEO=最高経営責任者、大阪市阿倍野区)は、自社グループで展開する「セパレートボディー」事業で、平ボディー車をラインアップに加えるなど、対応可能な車両の幅を広げている。冷凍車両の…

NX総研/国内貨物輸送量見通し24年度、経済低迷続き0.6%減

 NX総合研究所(田中博之社長、東京都千代田区)は18日、2024年度国内貨物輸送量の見通しの改訂値を発表した。総輸送量は前年度比0.6%減の41億1780万㌧となる。消費関連や生産関連貨物は回復傾向を示すものの、物価や…

Share via
Copy link
Powered by Social Snap