物流ニッポン – 全国の物流情報が集まるポータルサイト

京王電鉄、非対面集荷の実証実験開始 有効な配送手法確立へ

その他

2021/11/19 23:26

 京王電鉄は17日、レンタル・EC商品の返却などを非対面で行える三菱商事のサービス「スマリ」を導入し、 新宿駅-八幡山駅の下り列車を活用した集荷実証実験を22日から開始する、と発表した。7月から始めた実験では同区間の上り列車で飛騨高山の農産物を輸送していたが、下り列車でも集荷することで帰り荷を確保。双方向配送により輸送の効率性を高めるとともに、有効な配送手法の確立につなげる。
 スマリは、ファッションレンタルサービス「エアークローゼット」や靴・衣料品の通販サイト「ロコンド」など、提携企業のレンタル・EC商品を「スマリボックス」に投函することで、伝票記入などの手続きをせずに返却・返品できるサービス。スマリボックスを初台、幡ヶ谷、桜上水、八幡山(京王リトナード八幡山)、永福町(同永福町)の各駅に設け、駅利用者の利便性向上を図る。
 同社は7月から、飛騨高山のトマト、ホウレンソウといった農産物を上り列車で輸送し、新宿駅京王モールの観光案内所で販売している。第2弾となる今回の実験でも、飛騨高山の農産物配送を行う京王運輸(大村健社長、東京都多摩市)の配送員が輸送を担当。キャリーケースを用いて各設置場所から商品を集荷し、鉄道を活用して同社世田谷営業所(世田谷区)まで配送する。(菊地将矢)





本紙ピックアップ

「特定技能」期待と懸念㊤/大手・中堅が中心?

 外国人在留資格の特定技能制度の対象に「自動車運送業」が追加されたが、日本人と同等の給与水準が求められ、研修や生活支援などにかかるコストを踏まえると、中小トラック運送事業者にはハードルが高く、当面は大手・中堅事業者による…

全軽協、認定制度が7月にも開始

 全国軽貨物協会(西田健太代表理事)は、eラーニング方式のドライバー認定制度「軽貨物パスポート」の運用を早ければ7月にも始める。軽貨物や個人事業主に関連する法令、マナーを学んだ人を認定する制度で、社会インフラとも言える宅…

木村運送、障がい者の就労支援

 木村運送(木村収一社長、神奈川県平塚市)は創業100周年事業の一環として、一般企業に就職することが困難なメンタル疾患の障がい者に軽作業を提供して就労を支援する取り組みを今秋までに始める。物流の領域にとどまらず、社会・地…

トランコム/求貨求車サービス、中距離獲得に注力 

 トランコムは求貨求車サービスで、「2024年問題」の影響によりニーズの拡大を見込む中距離輸送の獲得に力を入れていく。併せて、サプライチェーン(SC、供給網)の変化に対応するため、直荷主や3PL(サードパーティー・ロジス…

オススメ記事

モーダルシフト、CN対応で輸送量倍増へ 

 物流効率化の具体策として取り上げられることが多いモーダルシフト。カーボンニュートラル(CN、温暖化ガス排出量実質ゼロ)への対応も踏まえ、政府は鉄道と船舶による輸送量の倍増を目指している。一方、1980年代に注目されるよ…

「特定技能」期待と懸念㊤/大手・中堅が中心?

 外国人在留資格の特定技能制度の対象に「自動車運送業」が追加されたが、日本人と同等の給与水準が求められ、研修や生活支援などにかかるコストを踏まえると、中小トラック運送事業者にはハードルが高く、当面は大手・中堅事業者による…

全軽協、認定制度が7月にも開始

 全国軽貨物協会(西田健太代表理事)は、eラーニング方式のドライバー認定制度「軽貨物パスポート」の運用を早ければ7月にも始める。軽貨物や個人事業主に関連する法令、マナーを学んだ人を認定する制度で、社会インフラとも言える宅…

木村運送、障がい者の就労支援

 木村運送(木村収一社長、神奈川県平塚市)は創業100周年事業の一環として、一般企業に就職することが困難なメンタル疾患の障がい者に軽作業を提供して就労を支援する取り組みを今秋までに始める。物流の領域にとどまらず、社会・地…

Share via
Copy link
Powered by Social Snap