厚労省/労災認定基準見直し、労働時間以外を考慮 今夏にも方向性
行政
2021/03/30 0:00
厚生労働省は、脳・心臓疾患の労働災害の認定基準をおよそ20年ぶりに見直すことを視野に、有識者検討会で議論を進めている。3月23日の会合では、長期間の過重業務における労働時間と発症との因果関係や、労働時間以外の負荷要因なども踏まえた総合的な考え方について、最近の医学的知見を踏まえた検討に着手。労働時間だけでは労災認定に至らないものの、これに近いケースとして、物流センターで配送業務に従事していたドライバーが業務中に死亡した事例などが示されており、こうした点も踏まえ、今夏にも認定基準の見直しの方向性を固める見通しだ。(田中信也) 【写真=有識者検討会で議論を進め】