金曜リポート/物流施設で火災、保険で賄えない事例も 「重ね掛け」得策
産業
2020/06/12 0:00
宮城県岩沼市のマルチテナント(複数企業入居)型物流施設「プロロジスパーク岩沼1」で4月30日に火災が発生、同施設には火災・利益保険が付保されていたが、5月22日時点で補償範囲や支払時期などは確定していない。テナント側も独自に保険に加入していたが、損害保険会社の見方によると、賃貸施設の場合、出火調査の結果によって関係者の賠償責任保険の適用が決まってくるという。また、地震や大雨といった自然災害で被害を受けた場合、火災保険だけでは賄いきれないケースもあり、倉庫会社は様々なリスクを想定して保険に加入しておく必要がありそうだ。(佐藤陽、井内亨) 【写真=マルチ型だったプロロジスパーク岩沼1(5月4日、宮城県岩沼市)】