熊本交通運輸、ダブル連結トラ4台導入 熊本―埼玉 YKKAP製品を輸送
物流企業
2019/05/14 0:00
熊本交通運輸(住永金司社長、熊本県益城町)は、通常の大型トラック2台分を輸送できるダブル連結トラック(全長21メートルフルトレーラ)4台を導入、労働環境改善と環境負荷低減に取り組む。6日、YKKAP製品を積載したダブル連結トラックが、YKKAP生産本部九州製造所(福井英夫所長、八代市)から首都圏物流センター(埼玉県杉戸町)に向けて運行を開始した。 ダブル連結トラックは最大積載量24トンで、日野自動車といすゞ自動車が生産した。これまで、大型トラック1台と4トン車などの増トン車2台ほどで運行していたが、ダブル連結トラックを導入したことで積載効率が大幅に向上した。 また、バラ積みからパレット化に切り替え、乗務員の省人力化、積み込み・荷下ろしなど拘束時間の削減で労働環境の改善につなげるほか、二酸化炭素(CО2)排出量削減効果を見込む。 九州製造所では、月~金曜日の出荷分を積んで毎日午後6時に出発し、数カ所を経由しながら翌日午後2時に埼玉に到着。上り便、下り便ともに広島でドライバーが交代する中継輸送を行い、広島─中部─埼玉はツーマン運行で対応する。 今後、YKKAP埼玉工場(埼玉県美里町)、埼玉窓工場(久喜市)、神奈川工場(神奈川県小田原市)に近い首都圏物流センターとの間を1日4便、ドライバー12人(予備人員含む)体制で運行していく。20年10月をメドに、新たにダブル連結トラック2台の導入を計画中だ。 6日の出発式で、住永社長が「令和という新時代にダブル連結トラックの運行を開始でき、本当にうれしい。YKKAP九州製造所に感謝の気持ちでいっぱい。安全運行を最優先に取り組む」とあいさつ。 続いて、福井所長が、乗務員の労働環境改善、コンプライアンス(法令順守)の徹底、環境負荷の低減など改善効果に触れ、「お互いがウィンウィンで競争力を高め、業績向上に努めよう」と期待感を示した。 福井氏、小川誠二業務管理部長、田口正一・ロジスティクス課長、熊本交通運輸の住永社長、八代熊交(八代市)の本田登社長、同清田剛司常務によるテープカットの後、ダブル連結トラック4台が埼玉に向けて出発した。(武原顕) 【写真=ダブル連結トラックの出発式でテープカットに臨むYKKAP生産本部九州製造所の福井所長(左から3人目)、住永社長(その右)ら】