秋ト協/健康経営キックオフゼミ、県内3カ所でスタート 企業力向上むけ会員支援
団体
2019/05/14 0:00
【秋田】秋田県トラック協会(赤上信弥会長)の健康経営キックオフセミナーが4月22日から、県内3カ所でスタートした。2019年度の新規事業で、健康管理や健康経営への理解と実践を促すための取り組み。深刻なドライバー不足の中で、会員企業の働き方改革や労働環境の改善を推進し、従業員が健康で楽しく働ける職場づくりなど、労働力確保に向けた企業力の向上をサポートする。(黒田秀男) 年4回(4月、7月、10月、12月もしくは1月)、県内3カ所でセミナーを開催する計画。第1回のキックオフセミナーは、22日に協会本部の中央研修センターで、23日は県南研修センターで、24日には県北研修センターで、それぞれ開かれた。 22日の中央研修センターのセミナーには約50人が参加。秋田県健康福祉部健康づくり推進課の石川由美子政策監が「健康寿命日本一に向けて」、全国健康保険協会(協会けんぽ)秋田支部の二田幸子保健師が「健康経営・生活習慣病」と題して講演した。 赤上会長は、健康経営が労働力不足の中での生産性向上や健康起因事故防止に有効な取り組みであることを解説し、「我々は重大事故を防ぐため、安全確保を重視した事業経営に努めているが、これからは同じレベルで健康管理にも力を注がなければならない。健康診断の受診だけではなく、生活習慣病にまで踏み込んだ予防対策が不可欠」とセミナーの趣旨を述べた。 更に、「業界に入れば『健康になれる』と言われるレベルまで、健康管理・健康経営を推進したい」と強調した。 講演で石川氏は、秋田県が推進する健康寿命日本一への取り組みとして①栄養・食生活の改善(野菜摂取、減塩対策)②身体活動・運動③禁煙――などのアクションプランを紹介。二田氏も協会けんぽの活動や健康経営の取り組み事例、健康経営優良法人認定制度などについて解説した。 このほか、秋ト協が独自に作成した「トラックドライバーのためのメタボ解消目標シート」を配布し、活用を呼び掛けた。 【写真=セミナーは年4回開催する計画(22日、中央研修センター)】