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国交省、「陸の働き方改革」聴く 内航での議論に役立て

行政

2019/05/10 0:00

 国土交通省は4月26日、内航船員の働き方改革に向けた部会で、立教大学の首藤若菜教授を招き、トラック運送の労働環境の改善策について講演を聴いた。同局では内航船員の働き方改革を進めるに当たり、トラック運送業界の取り組みを参考にする方針を立てており、講演は今後の議論の参考にする。  同日、交通政策審議会海事分科会の船員部会(野川忍部会長、明治大学専門職大学院教授)を開いた。  首藤教授は講演で1990年の規制緩和など、トラック運送業界で労働環境が悪化するまでの背景を説明。併せて、関係省庁や労使が現在進めている改善策を紹介した。  また同日、内航海運の労働環境や就業意向に関する既存の調査結果を示した。同部会では今後、内航船員の働き方改革に向け調査を行うこととしており、既存調査の結果と併せて議論に役立てる。(辻本亮平) 【写真=内航船員の働き方改革を進めるに当たり、トラック運送業界の取り組みを参考にする方針】





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