宮城ト協仙南支部、小学校で交安教室 死角や車両特性知って
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2019/04/26 0:00
【宮城】宮城県トラック協会の仙南支部(平良夫支部長)は11日、玉浦小学校で交通安全教室を開いた。大型トラックを使って死角の大きさや車両特性などを説明し、交通ルールの順守を呼び掛けた。 同校周辺では、東日本大震災による復興関連事業が行われているのに加え、混雑する国道4号を避けて県道を走行する大型車両の通行量が増加。そのため、トラックの特性を知ってもらい事故防止につなげようと、同支部と岩沼警察署、地元交通安全協会の3者が連携して安全教室を開いている。 5、6年生の148人が参加。前日に雪が降り、校庭が使用できなかったため、仮設交差点での右折時の巻き込み事故の再現は中止となった。そのため、アスファルト舗装の駐車場で内輪差の確認と、トラックの車両特性の説明を行った。 初めに、児童の代表者が運転席に試乗し、視線の高さや計器類の多さを確認。続いて、車両の周りに三角コーンを並べ、その内側に児童たちを立たせたり、座らせたりしながら、運転席から見えるかどうかをチェックした。児童から「全く見えない」「(運転席を)下りてみたら、(見えないところに)たくさんの友だちがいてびっくりした」――など驚きの声が上がった。 また、別の児童からは「こんなに大きなトラックを安全に運転するドライバーは大変」との声も寄せられた。 佐山正則校長は「事故はほんの一瞬の出来事です。常に安全ルールを守って、事故を防ごう」と呼び掛けた。平支部長も「ドライバーへの安全教育を徹底し、業界を挙げて安全運行に徹します」と述べ、児童の代表者に安全グッズの反射材をプレゼントした。(富田久男) 【写真=児童たちを三角コーンの内側に立たせ、死角の大きさを説明】