全ト協青年部会/西日本豪雨の被災者支援、プロ野球試合に招待 小学生とその保護者
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2019/04/26 0:00
全日本トラック協会の青年部会(結城賢進部会長)は西日本豪雨の被災者を支援するため、21日にマツダスタジアム(広島市南区)で開かれた広島東洋カープ対横浜DeNAベイスターズのプロ野球公式戦の観戦ツアーに、被災地の子供らを招待した。 被害の特に大きかった広島県呉市、岡山県倉敷市、愛媛県宇和島市・大洲市・西予市の小中学生とその保護者が対象。未来を担う子供たちを励ますことを目的に企画し、全国約5300人のトラック運送事業者青年経営者に義援金を募った。 5市の小中学校35校に専用チラシを配布し、3月25日にインターネット上で募集を開始。地元で人気のカープ戦ということもあり、当日中に応募が定員の305人(保護者含む)に達した。 ライト側外野指定席のチケットのほか、各地からの往復貸切バス、歓迎会での昼食、球場内で使えるクーポン券、カープタオル、応援グッズなど、全てを義援金で用意。チケットの確保には、同青年部会の實光広宣・中国ブロック代表が尽力した。各県の青年組織メンバーもサポート役を務めた。また、広島に工場を置くフマキラーが賛同し、カープ球団とタイアップした商品を参加家族に提供した。 観戦前の歓迎会で、結城部会長は「皆さんに元気になってもらうには何をしたら良いか話し合って、このツアーが生まれた」と説明。「他人を応援し助けることは、自分の喜びにもつながる。選手にしっかり声援を送って、元気に盛り上がっていこう」と呼び掛けた。 また、全ト協青年部会担当の須藤弘三副会長が「東日本大震災で、私の暮らす宮城県も被災した。一瞬で状況が様変わりして心労があると思うが、元の生活を早く取り戻せるよう祈るばかりだ」とあいさつ。 参加者を代表して、岡山県倉敷市真備町の小池勝さんが「良い経験をさせてもらい、今日一日を楽しみたい」と感謝を述べた。 快晴に恵まれた中、試合は序盤からカープ優勢で展開し、7対4でカープが勝利した。(矢野孝明) 【写真=結城部会長のあいさつに耳を傾ける参加者】