ネストロジ、西風新都にマルチ型 来春完成 ランプ方式採用 最大で8社入居可能
物流企業
2019/04/23 0:00
【広島】ネストロジスティクス(迫慎二社長、広島市東区)は2020年4月、西風新都(広島市安佐南区)に大型の物流センターを新設する。マルチテナント(複数企業入居)型で、各階にトラックが直接乗り入れできるランプウェー方式を採用する予定。(矢野孝明) 1万5600平方メートルの敷地に4階建て、延べ床面積2万9千平方メートルの倉庫と5階に駐車スペースを整備する。広島自動車道・西風新都インターチェンジに近い好立地の所有地を開発。物流不動産ファンドを活用し、来年4月の竣工を予定する。 1~4階にはトラックバースがそれぞれ16台分あり、全階に大型トラックやトレーラで乗り入れ可能。各階の倉庫は2室に区切ることで、最大で8社が入居できる。 また、各階独立の事務所棟も併設し、セキュリティー体制を完備するほか、倉庫作業員のための休憩室と多様な商品を取り扱う自動販売機の設置も計画している。 篠原則夫取締役は「トラックによる長距離輸送が難しくなり、在庫拠点の必要性が高まっている。物流の要衝に位置し、使い勝手と作業効率の良い大型のランプウェー倉庫は、広島では貴重な存在。メーカーや流通、3PL(サードパーティー・ロジスティクス)企業など多様なニーズがあり、要望があれば冷蔵・冷凍にも対応したい」と話す。 また、広島市西区の商工センターにも2階建て、延べ床面積5300平方メートルのリース倉庫を準備中。11月から貸し出す計画で、入居企業を募っている。 【写真=4階建てで各階独立の事務所棟も併設(完成予想図)】