鳴海急送/ナルキュウカップ、代表選出する大会に 模範ドライバ―目指して
物流企業
2019/04/19 0:00
【愛知】鳴海急送(酒井誠社長、愛知県大府市)を中心とするナルキュウグループは7日、各営業所やグループ会社の選抜選手を中部トラック総合研修センター(みよし市)に集め、トラックとフォークリフトの運転技量と知識を競い合う「ナルキュウカップ」を開催した。(梅本誠治) これまでは、従業員が団結を深める全社大会として開催していたが、各県で行われるトラックドライバー・コンテストとフォークリフト競技会で上位入賞を目指す代表ドライバー選出のための大会に今回から模様替え。出場選手には事前合宿で練習の機会を設けた。また、営業所の垣根を越えて結成するチーム活動について発表。他の営業所の従業員と交流することでグループの団結を深めていく。 開会式で、酒井社長は「ナルキュウカップの歴史をひも解けば、当初の社内ドラコンが、全国大会出場を目指すドライバーの選出を目的とするまで発展した経緯がある。今回、各地で活躍する選抜選手を育成するため、改めて新しい形の取り組みにした。中身の濃い大会にして欲しい」と強調。 その上で、「最近、トラック業界は深刻な人材難にある。幸い当社の平均年齢は低いが、今後は高齢化に向け、若い力の台頭が最重要課題。選手には、荷主の期待に応える模範的なドライバーとして技量を磨き、各営業所を引っ張っていく指導者になってもらいたい」と激励した。 トラック部門の「ドラコン」とフォークリフト部門の「リフコン」に分かれて点検・学科・走行競技を行い、点検競技では昨今多いスペアタイヤの取り付け不良箇所も設定。閉会式では、総合点1~3位と敢闘賞を表彰し、無事故・無違反1千日以上を達成したドライバーには賞状が贈られた。 酒井氏は「ドラコンの全国大会では、倉本健一部長の優勝をはじめ、それに続く選手の国土交通大臣賞受賞で一時代を築いてきたが、次の世代を担う選手の活躍が期待されている。プロドライバーの自覚を高め、全社の技量と安全に対する底上げに向けて切磋琢磨(せっさたくま)していこう」と締めくくった。 【写真=全国から集まった選抜選手と従業員】